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ブックマーク / www.nippon.com (5)

  • 改正入管法を問い直す:「人の支配」から「法の支配」へ、「納得感」のある入管行政を

    改正入管法を問い直す:「人の支配」から「法の支配」へ、「納得感」のある入管行政を Books 社会 政治・外交 国際・海外 2023.11.22 不法滞在で名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性が2021年3月に死亡。入管への批判が高まり、当時、国会で審議中だった入管難民法改正案は廃案に追い込まれた。23年6月に成立した改正入管法は、その時のものとほぼ同じだ。18年間にわたる入管勤務で感じた違和感や疑問を基に著した『入管ブラックボックス』の中で、「根的な問題」が解決されていないと指摘する木下洋一氏に話を聞いた。 木下 洋一 KINOSHITA Yōichi 元入国審査官。行政書士。大学卒業後、1989年4月、公安調査庁入庁。2001年、入国管理局(現・出入国在留管理庁)へ異動。以降、19年3月に退職するまでの18年間、東京局、横浜支局、羽田支局等地方(支)局において、在留審査、上陸審

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  • 『風立ちぬ』から『君たちはどう生きるか』へ: 宮崎駿と盟友・大塚康生の58年

    アニメーション映画監督宮崎駿氏は2021年1月で80歳、傘寿を迎えた。映画『風立ちぬ』完成後の2013年9月、宮崎監督は長編映画制作からの引退会見を行なったものの、2017年に撤回。今は新作長編映画『君たちはどう生きるか』の制作に取り組んでいる。長編アニメーションは集団の分業で制作される。先頭で指揮をしながら自らも徹底的に描いて修正する宮崎監督の演出スタイルは、十数人分の労働を兼務するようなもので、世界的にも極めて異例だ。体力も精神も限界を超えるような過酷な制作現場に、老境を迎えてあえて戻った理由は何なのか。宮崎監督作品研究の第一人者である映像研究家の叶精二氏が『君たちはどう生きるか』に込めた思いを探る。 宮崎作品を支えてきた主力スタッフ達の相次ぐ訃報 2016年11月、宮崎駿監督が引退宣言を覆して新作長編に取り組む準備をしていることが報じられた。翌17年、新作映画『君たちはどう生きるか』

    『風立ちぬ』から『君たちはどう生きるか』へ: 宮崎駿と盟友・大塚康生の58年
  • 『四ツ谷内藤新宿』:浮世写真家 喜千也の「名所江戸百景」第52回

    歌川広重「名所江戸百景」では第86景となる『四ツ谷内藤新宿』。宿場町の朝の情景を描いた遊び心たっぷりの傑作である。 流行歌を斬新な構図で表現した粋な名画 『名所江戸百景』の中で、「最も汚い絵」といわれる一枚である。馬の尻を大きく描き、足元には馬糞(ばふん)まで落ちている。とはいえ、手前の馬の後ろ姿を枠に、縦3分の2まで地面を描いて奥行き感を出す、広重ならではの大胆な構図である。 広重の時代、甲州街道の最初の宿場「内藤新宿」は、旅人が休息をとるだけでなく、物や情報、文化が集まる場所で、非公認の遊郭「岡場所」としてもにぎわった。表立って「遊女」とは呼べない岡場所では、給仕をする飯盛女(めしもりおんな)という名目で私娼(ししょう)を置いていた。当時は幕府も黙認していて、内藤新宿の飯盛女の数は150人までと決められていたという。 江戸時代後期に流行歌となった潮来節(いたこぶし)の中に、「潮来出島の

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  • 低所得が「食」「育児」直撃―子どもの貧困の実相(上)

    世界第3位の経済大国でありながら、子どもの貧困が目立つ日。最新統計(2014年時点)では、一人親世帯の貧困率が主要国ワースト1だ。貧困は「」や「育児教育」といった子どもの成長に欠かせない場面に、暗い影を落としている。 「当に助かる」 子どもたちに無料で事や居場所を提供するボランティア活動を展開し、全国約3700カ所に広がる「こども堂」。その一つの「まいにち子ども堂」(東京都板橋区)は、マンモス団地街・高島平のマンションの一角にある。 8月初めの夕方、代表の六郷伸司さん(55)が汗だくになって夕を支度していたころ、40代の大西ふみ子さん(仮名)が「泥棒しに来たよ」と冗談を言いながら、台所に入ってきた。すると大きな手提げバッグの中からタッパウェアを取り出し、持ち帰り用に山盛りのご飯やおかずを詰め込んでいった。離婚して3歳の女の子と二人暮らし。健康を害しているため働けず、生活保護

    低所得が「食」「育児」直撃―子どもの貧困の実相(上)
  • 一人親貧困率ワースト1、特異な日本型賃金-子どもの貧困の実相(下)

    「子どもの貧困」は一人親家庭の経済問題と言える。離婚自体が珍しくなくなっている中で、日の一人親貧困率が主要国ワースト1に陥っている背景には、世界的にも特異な賃金体系の存在がある。 パートの壁 「OL時代のキャリアに自信があり、子が親離れしたら正社員として再就職し、子どもも大学に行かせたい」と話すのは、東京都狛江市に住む38歳の太田真弓さん(仮名)。中にはこのような前向きなシングルマザーもいるが、働く母親の多くはパートから抜け出せず低賃金の固定化に苦しんでいる。 首都圏に住む40代の若狭綾香さん(仮名)は離婚後、自ら働かざるを得なくなって、家計の収入減にがくぜんとした。前夫の年収は多い時で600万円あったのに対し、パートで福祉関係の仕事をする現在の年収はおよそ250万円(児童手当や児童扶養手当などの社会手当を含む)。 大卒男子の正社員よりも「よほど仕事をしている」との自負があり、職場でも賃

    一人親貧困率ワースト1、特異な日本型賃金-子どもの貧困の実相(下)
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