審判員もサッカーを愛しているはずだ 【山内雄司】2008年03月07日 ハンドボールでは「中東の笛」が取り沙汰されたが、サッカーにおける「極東の笛」も、相当に嘆かわしい。 ゼロックススーパーカップは、何とも後味の悪いものとなった。J2クラブとして初めて同大会を制した広島の奮起には頭が下がるが、鹿島がタイトルを“強奪された”と感じるのも無理はない。イエロー、レッド乱発に加え、後半の不可解なPK判定、PK戦でも2度の蹴り直しを命じた。完全に主役の座に躍り出た家本主審。食ってかかる鹿島の選手に、ことさら厳しい表情でカードを突きつける氏の姿に、言いようのないやるせなさと悲しさを感じてしまった。カードも止むなしといったプレーも多かったし、レフェリー陣にも言い分はあろうが、多くのファンが息を呑んで見つめる、極上のエンターテインメントであるべき一戦を台無しにしたという点で、やはり責任のそしりは免れないだ