10月公開の最新作『岸辺の旅』(2015)により、カンヌ映画祭の「ある視点」部門の監督賞を受賞した黒沢清監督。黒沢監督は1990年代にはVシネマも多数撮っているが、哀川翔主演の『蛇の道』(1998)、『蜘蛛の瞳』(1998)の二部作(特に前者)はVシネマの皮を被ったサイコホラーで、トラウマを観客に刻印する。 渋谷にて黒沢監督の特集上映が行われ、初日の『蛇の道』『蜘蛛の瞳』の後に黒沢監督が登場。トークの相手役は『おかえり』(1996)や『東京島』(2010)、『あれから』(2013)などを監督し、黒沢監督との対談本『恐怖の映画史』(青土社)もある篠崎誠氏が務める(以下のレポはメモと怪しい記憶頼りですので、実際と異なる言い回しや整理してしまっている部分もございます。ご了承ください)。 黒沢清の恐怖の映画史 作者:清, 黒沢,誠, 篠崎 青土社 Amazon 【『蛇の道』】 『蛇の道』は、娘を殺
![黒沢清 × 篠崎誠 トークショー レポート・『蛇の道』『蜘蛛の瞳』(1) - 私の中の見えない炎](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/13b1d761913a22e2582f81bd943f4cefff9b3d45/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fn%2Fnamerukarada%2F20150913%2F20150913105606.jpg)