黒沢清の「降霊」 関西テレビが製作したTVMですよね?出雲のGEOに置いてあったので、普通に怖いホラー映画を期待して借りてみたんですが、普通に壮絶に怖い極めて高性能なホラー映画でした。 こんなに洗練されたホラー映画なのにハリウッド・リメイクされていないのは、実は本作自体がマーク・マクシェーンの小説「雨の午後の降霊術」(Seance on a Wet Afternoon)の再映画化だから(一回目の映画化は1964年、ブライアン・フォーブス監督、キム・スタンレーとリチャード・アッテンボロー主演の「雨の午後の降霊祭」)。 フジテレビの深夜番組で以前、そのテの「見える人」に「『見える』ときをいちばんリアルに再現したホラー映画」を訊いたところ文句なしの第1位に輝いたことであまりに有名な映画ですね。ホテルの食堂で役所広司が風吹ジュンの肩に『見て』しまうシーンが、現役の「見える人」たちにとっては極めてリ