東電幹部は、「『対策もどき』を作れないか」と持ちかけていました。爆発を防ぐ対策を取っているように見せかけるためでした。 福島第一原発3号機が水素爆発した去年3月14日、福島県大熊町からの問い合わせへの回答について、東電本社の担当者が高橋フェローに相談しました。「可燃ガスが漏えいしている可能性が否定できないと考えています」という案に対し、高橋フェローは「対策もどきをさ、もどきって言うか、防止措置についても検討を進めているとかさ、これ書けないのかな?」と意見を述べました。具体的なガスの漏えい対策がないにもかかわらず、住民に対策を取っているかのように見せかけようとしたものとみられます。 映像提供:東京電力