インスタントコーヒー大手のネスレは7月23日、全日本コーヒー公正取引協議会など4つの業界団体を脱退すると発表した。ネスレの主力製品の表記を、業界が認めないとしたことが理由とされる。 問題となっていたのは、ネスレ社が使っていた「レギュラーソリュブルコーヒー」という表記。“ソリュブル”とは英語(soluble)で「溶ける」の意味。ネスレがこの表記を使って発売している『ネスカフェ ゴールドブレンド』などのシリーズは、コーヒーの作り方はインスタントコーヒーと同じで、カップに粉とお湯を注ぐだけ。 しかし、インスタントコーヒーがコーヒー抽出液を乾燥させて粉状にする製法をとっているのに対し、ネスレの「レギュラーソリュブルコーヒー」は粉砕した焙煎コーヒー豆をネスレ独自のコーヒー抽出液と混ぜ合わせて乾燥させる新製法で作られていたため、「もはやインスタントコーヒーではない」とネスレは宣言。表記からも「インスタ