徳島のいいところをビジネスの観点からいうと、一番は「課題の多さ」でしょうね。それは徳島故の課題というよりも日本が抱える慢性的、構造的な課題なんだけれども、過疎化が進む地域だからこそ可視化されやすい。ビジネスはお客さまの課題を解決してこそ成り立つわけだから、それがたくさんあるということは起業家にとって素晴らしい環境でしょう。 もちろん、商圏が小さいという側面は否定できない。でも、徳島で立ち上げた事業を徳島だけで展開する必要はない。行政がよいサービスをつくっても、隣町の事業を受注するというのは考えにくい。それは民間だからできることであり、営利組織が社会で果たすべき役割、機能だと思う。一だと厳しいものを百にして成立させるという考え方ができなければ、東京でも通用しません。 起業はすごく難しいことのように見えるし、大変といえば大変だけど、原理原則はとてもシンプル。課題がある、期待に応える、お金がもら