偶然性・アイロニー・連帯 リベラル・ユートピアの可能性 リチャード・ローティ 岩波書店 2000 Richard Rorty Contingency, Irony, and Solidarity 1989 [訳]斎藤純一・山岡龍一・大川正彦 装幀:桂川潤 トロツキーと野生の蘭? リチャード・ローティはこのAIDA(間)にいて、 カント以来の“哲学さま”を傍若無人にぶっこわす。 そして、新たな知の組み替えの方法と方向を 自身の好みだけでリスク・テイクする。 このやり口に当時の思想界は呆れ、 祟りがないようにとローティを遠ざけてきた。 が、そこには、コンティンジェントな意味の創発と 負の想像力による連帯が、ひらひら躍っていた。 おっ、これは見逃せない。何かが萌芽する。 ただし、この男、ちょっと変わっているので、 多少の水先案内を買って出たい。 本書のタイトル『偶然性・アイロニー・連帯』の「偶然