体が自由に動かなくなる遺伝性のパーキンソン病について、東京都医学総合研究所などのグループが発症を抑えるタンパク質を特定し、病気の早期発見につながる成果として期待されています。 これは東京都医学総合研究所の松田憲之プロジェクトリーダーらの共同研究グループが、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」の電子版に発表したものです。 パーキンソン病は手足が震えたり、動作がぎこちなくなったりする難病で、根本的な治療法は見つかっていません。 研究グループでは、患者やマウスを対象に遺伝性のパーキンソン病に関係する物質を調べていくなかで、細胞内で「ユビキチン」というタンパク質がリン酸と結びつくことで病気の発症を抑えていることを特定しました。 研究グループによりますと、脳の神経細胞に異常が生じるとこのタンパク質が作られると考えられるということで、遺伝性ではないパーキンソン病でも同じ仕組みになっている可能性があるとして