作家、漫画家と大手出版社が、紙の本を裁断してスキャナーで読み取り、自前で電子書籍化する「自炊」の代行業者に対し、著作権法違反の疑いがあるとして質問状を送ったところ、回答した業者の8割以上が事業を縮小する方針を示したことが30日、わかった。 質問状を送付した98社のうち43社が回答。そのうち、差出人作家122人の作品についてスキャンを中止したり、事業を終了したりすると回答した業者が37社にのぼった。回答しないまま自社サイトを停止した業者も数社確認された。 出版社側は「未回答の業者を含めて状況を注視し、悪質な場合は法的措置も検討する」としている。