高齢化が進む各国で、認知症が社会を揺るがす問題となっている。世界中で認知症の治療薬の開発が進められているが、薬を脳の中に到達させるには、脳の血管にある「関門」が壁になってきた。それを突破するメカニズムを持った新薬が、ブラジルで始まった「ハーラー病」の治験で成果を上げつつあるという。認知症薬の開発を大きく進展させるのか。医療の最新現場をレポートする。(取材・文=NHKスペシャル「人体」取材班/編集=Yahoo!ニュース 特集編集部)
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認知症の中に、治る認知症があることをご存じですか。その代表的な病気として注目されているのが「慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)」です。これは、脳を覆っている硬い膜と脳の間に血液が溜まってしまう病気で、転倒などで頭を打った後、2~3か月後に起こります。血腫によって脳が圧迫されて物忘れや歩行障害、トイレの失敗(尿失禁)など、認知症とよく似た症状が現れるのが特徴です。認知症の症状がある80~90歳代にも慢性硬膜下血腫が多く見られるといわれています。高齢だから認知症とすぐに決めつけず、転倒やなにかに頭をぶつけたことがあったら脳神経外科で診察を受けてみましょう。慢性硬膜下血腫であれば、脳に溜まった血腫を除去すれば脳は正常な状態に戻ります。 慢性硬膜下血腫の治療法は、手術が一般的で2つの方法があります。1つは頭蓋骨に親指ほどの穴をあけ、血腫に細い管を挿入して血腫を除去する「ドレナージ術」。命
認知症を薬で改善させる「薬物療法」とは 認知症の治療方法には、薬を使って治療する「薬物療法」と薬を使わない「非薬物療法」の2つに分かれます。 今回は、認知症の薬物療法について解説していきます。 目的は進行を遅らせたり精神を落ち着かせたりすること 認知症の症状の進行は、薬を飲むことで和らぐ場合があります。 しかし、薬によって認知症が完治することはありません。あくまでも進行を遅らせることが目的なので、軽症のうちから服薬すれば症状の軽い状態を保ち続けられます。 また、記憶障害や見当識障害の症状を抑えて、アルツハイマー病の進行を遅らせることもできます。 さらに認知症の症状である、意欲の低下や元気がなくなるなどに対して、脳を活性化する薬を飲むことでやる気や意欲が向上する可能性があります。 非薬物療法との違い 非薬物療法は、薬物療法と異なり、薬を使わない治療法です。 認知機能のリハビリテーションでは音
共催イベント「一般社団法人循環器協会 Go Red For Women健康セミナー」「女性のココロと心臓のはなし」が開催されました
リスペリドン1mg錠 リスペリドン(英語: Risperidone)は、非定型抗精神病薬のひとつである。主に統合失調症の治療に用いられる。商品名リスパダール (Risperdal) ほか、後発医薬品が販売される。ベルギーの製薬会社ヤンセンファーマが開発した。時にセロトニン・ドーパミン拮抗薬 (SDA) に分類される。 高齢者では必要最小限の使用が推奨される。副作用に糖尿病のリスクがある。小児の自閉スペクトラム症では漫然と長期投与しない。 適応[編集] 日本では1996年4月に、統合失調症に用いる治療薬として厚生省が承認しており、後に自閉スペクトラム症における易刺激性が承認された。 アメリカ合衆国では統合失調症に加え、躁病、自閉症においてもFDAから承認を受けている。 ガイドライン[編集] 2013年の厚生労働省による認知症の周辺症状へのガイドラインでは、第一選択は非薬物介入が原則であり、処
この情報は KEGG データベースにより提供されています。 日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。
厚生労働省の調査によれば、2025年には日本における65歳以上の高齢者は3657万人、人口の3割以上にのぼると推測されている。さらに、2060年までには我が国の平均寿命は男女共に90歳を超えるとの予測もある。 そんな中経済産業省は2016年4月、「新産業構造ビジョン」の中で、「人工知能(AI)により認識・制御機能を向上させた医療・介護ロボットの実装が進み、医療・介護現場の負担を軽減」するという、産業変革の方向性を示した。超高齢化社会に向けて、政府が本格的に腰を上げた形だ。 それでは、日本の介護現場では実際に、どのような形でAIが活用されているのだろうか? 今回はその実例をいくつか挙げてみたい。 介護専門企業もAIに着手 まず、政府が実装化を進めると示した介護ロボットについては、例えばMJIが開発したコミュニケーションロボット「Tapia(タピア)」が注目を集めている。Tapiaには遠隔から
「認知症になりたくない」「進行を遅らせたい」に隠れているものこの記事を読むと、最初は暗い気持ちになるかもしれません。読まない、という選択もあり。読みたくない方はぜひそうしてください。 認知症と暮らす方々と接し、苦悩を垣間見、そののちの光のために書いています。 「認知症になりたくない」「少しでも進行を遅らせたい」 テレビや新聞などを通じ、安易な「認知症予防のために〇〇をしましょう」という情報が喧伝されます。「認知症に効く」のでしょうか。〇〇に入るのはサプリや脳トレ、料理などなどのこと。 結論は、うすうすご存知のこととは思いますが、Noですね。 専門家の意見を詳しく知りたい方は、日本神経学会監修(協力学会 日本精神神経学会 日本認知症学会 日本老年精神医学会 日本老年医学会 日本神経治療学会)の認知症疾患診療ガイドラインをご覧ください。 日本の認知症医療の英知を集め、その総意によって編まれたも
薬を届けるのが難しいヒトの脳に薬を運ぶ超小型のカプセルを東京大学などの研究グループが開発し、将来的にアルツハイマー病などの治療法の開発に役立つ可能性があるとして注目されています。 東京大学と東京医科歯科大学の研究グループは、アミノ酸を使って直径が1ミリの3万分の1ほどのごく小さなカプセルを開発しました。 このカプセルの表面をブドウ糖で覆うと、脳の血管にある特定のたんぱく質がカプセルのブドウ糖と結びついて脳の中に運ぶことができるということです。 さらにグループは、空腹の状態だとこのたんぱく質が積極的にブドウ糖を運ぶことに注目し、空腹のマウスでこのカプセルを使ってこれまでの薬の100倍ほどの効率で脳に取り込ませることにも成功したということです。 グループでは、カプセルの中に薬となる物質を入れればこれまでにない治療効果が期待できるとしています。 東京医科歯科大学の横田隆徳教授は「認知症のほか、神
75歳以上の高齢者が運転免許の更新時か違反時に「認知症のおそれあり」と判定されたら、例外なく医師の診断が必要になり、“クロ診断”なら運転免許は打ち切りにー。そんな新ルールがこの3月から始まっている。認知症のドライバーを早期に見つけ、事故を減らす狙いだが、当事者団体や学会などからは「認知症、即免許停止は乱暴」「危険運転との因果関係は証明できていない」といった批判が消えない。運転能力のある認知症の人もいるうえ、高齢者にも豊かな生活を営む権利があるからだ、という。車がないと生活できない高齢者も存在する中、この新ルールをどう捉えたらいいのだろうか。(益田美樹/Yahoo!ニュース 特集編集部)
日本における認知症の人の数は2012年で約462万、25年には65歳以上の5人に1人にあたる約700万人となることが予測されています。国籍、性別、職業に関係なく誰でも発症の可能性がある国民病でありながら、「○○をすれば治る」「○○を食べれば予防できる」など誤解を招きかねない情報であふれています。そこで知っておきたい認知症の「基礎知識」を日本認知症学会・名誉理事の森啓先生に聞きました。 ● 認知症とは病名ではなく症状の総称 記憶力、判断力、言語力、計画遂行能力など、さまざまな脳の認知機能が低下し、それまで獲得してきた知識や技術などが失われて日常生活に支障をきたす――。認知症とは病名ではなくこれら症状の総称で、多くは中核症状と行動・心理症状(BPSD : Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)に大別されます。 中核症状とは、脳
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