◇京都の社団法人1万件の電話相談まとめ 社団法人「認知症の人と家族の会」(京都市)が過去3年間に受けた認知症患者や家族からの約1万件の電話相談のうち、45%が実母の介護を巡る相談だったとの結果を同会がまとめた。こうした相談者の8割以上を女性が占め、実母の介護で娘が悩むケースが多い実態が浮き彫りとなった。同会は「『実の娘が母親を介護するのは当然』との風潮があり、周囲のサポートを得にくくなっているのではないか」と分析している。【池田知広】 分析結果は、26日から京都市で始まる「国際アルツハイマー病協会国際会議」で発表する。同会は2000年から認知症患者やその家族からの電話相談を受け付けており、14~16年に寄せられた1万5件の相談を分析。この結果、全相談者の84%が女性だった。男性に比べ、女性が介護を負担している傾向にあることが推察される。 相談を要介護者との関係で分類すると、実母の介護