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![ヴィレヴァン300店巡って見えた「品揃えの失敗」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e80fdaf3ab38062f1a33418dbd0df9e90f0f7c44/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2F7%2F1200w%2Fimg_073b9772814e846cd691ffeff6eab841783723.jpg)
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「チェンソーマン」などで知られる藤本タツキさんのマンガが原作の劇場版アニメ「ルックバック」。6月28日に119館で公開され、公開初週の興行収入ランキングで1位を記録。大規模の上映ではないにもかかわらず、口コミで火がつき、公開3週目には興行収入が10億円を突破するなど大ヒットを記録している。監督を務め、脚本、キャラクターデザインも担当したのが押山清高さんで、原作者の藤本さんは、同作のアニメ化が発表された際に「押山監督はアニメオタクなら知らない人がいないバケモノアニメーターなので、一人のオタクとしてこの作品を映像で見るのが楽しみです」とコメントしていた。“天才アニメーター”とも呼ばれる押山監督に制作の裏側を聞いた。
そもそも村上春樹先生はアニメが苦手だそうだ。過去のエッセイに、あまり良い印象を持っていないことを綴っている。 それは業界的にも有名らしく、事実『めくらやなぎと眠る女』のピエール・フォルデス監督が原作権の取得のためにパリのエージェントにコンタクトを取った際には、「村上春樹がアニメーション化を許すわけがない」と門前払いを食らったそうだ。 だがアニメ化は実現した。どんなポイントが、かの村上春樹の許しを得る要因となったのだろうか。 (C)2022 Cinema Defacto - Miyu Prodcutions - Doghouse Films - 9402-9238 Quebec inc. (micro_scope - Prodcutions l’unite centrale) - An Origianl Pictures - Studio Ma - Arte France Cinema -
【「微熱の街」を召還した「紅テント」の唐十郎】 今年5月、唐十郎の追悼特集群に触れて落胆しました。何も分かっちゃいない。唐芝居の理解の鍵は「つまらなさ」。価値やイデオロギーを伝える新劇芝居へのアンチテーゼです。 どんなアンチテーゼか。正しかろうが間違いだろうが、規定可能なものは「つまらない=力を奪う」。規定不可能なものだけが「わくわくさせる=力が湧く」。 だから、言葉ではなく言外(身体)が重要で、それゆえ、ヘーゲル(全体)ではなくバタイユやレヴィナス(無限)が重要、つまり「分かることよりも分からないことが重要」です。 誤解なきように言うと、「佐川君の手紙」の芥川賞が象徴的ですが、唐芝居の台詞は考え抜かれたロジックに貫かれます。でもワザと断片しか聴き取れないような早口で語られます。 19世紀末の社会学者デュルケムの「沸騰」やウェーバーの「カリスマ」の定義に含まれる「よく分からないけど凄いもの
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301回 『小山田圭吾 炎上の「嘘」 』を読んだ 2024年7月、パリオリンピック開催を目前とした時期、中原一歩氏による『小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相』(文藝春秋)が世に出された。 3年前の東京オリンピック。20数年前の2つの記事、『ロッキンオン・ジャパン』1994年1月号(株式会社ロッキング・オン)でのインタビュー、『クイック・ジャパン』第3号(太田出版)(95年8月発行)の『村上清のいじめ紀行』という記事に掲載されたインタビューという、いじめ加害者としての体験を露悪的に面白おかしく語るようなインタビュー記事の存在が炎上し、オリンピック開会式の音楽担当だった小山田圭吾氏が辞任することになった。いや、正確にはその記事をもとにネット上で改変された情報が生まれ、それをもとにと言ったほうがいいだろう。辞任後もSNSでは激しいバッシングは続き、関わっていた多くのメディア関
『点と線』や『ゼロの焦点』『砂の器』といった長編推理小説によって国民的作家の地位を築いた松本清張は、もちろん短編も名作の宝庫。数百作に及ぶ清張短編の中からミステリ界の旗手二人が各々のベストを厳選、その魅力について縦横無尽に語り合った。 北村 今回は私と有栖川さんが持ち寄った、それぞれのベスト5を中心に、非常に豊かな宝の森、松本清張の短編について語り合いたいと思います。清張先生の短編は質量共にさすがで、アンソロジーも多数編まれています。それらの収録回数ベスト3の作品では、すでに語り尽くされている「張込み」と「顔」が同率トップという結果になりました。 有栖川 両方とも、「或る『小倉日記』伝」などで歴史小説的な作風を見せていた松本清張が、推理作家としての存在感を示し始めた初期の作品ですね。 北村 多彩な清張短編だからこそ、何を選ぶかに編者の個性が出ますね。佐野洋・五木寛之選のアンソロジー(『短編
高知東生 2016 年6月24日、俳優の高知東生はすべてを失った。横浜市内のラブホテルに愛人と共にいたところを、麻薬取締官に覚せい剤と大麻所持の容疑で逮捕された。このとき、高知は逮捕した取締官に「来てくれて、本当にありがとうございます」と言ったとされている。28歳と遅咲きの俳優デビューながらも、それまで順調に歩んできた芸能界でのキャリアと信頼を失い、おしどり夫婦と呼ばれた人気女優である妻・高島礼子とも離婚することになった。 懲役2年執行猶予4年という判決が下されたが、拘置所を出た高知を待っていたのは「薬物依存症」という医師からの診断結果とマスコミによる大バッシングだった。どこにも自分の居場所を見つけることができず、高知は自殺も考えたという。 人生のどん底を味わった高知だが、依存症の治療のために「自助グループ」に通うようになる。その中で向き合ったのは、幼いころは祖母に育てられ、小学5年のとき
2024年の夏はアニメーション映画が続々公開され、何を観るか迷うアニメファン、映画ファンも少なくないはず。そんな充実したラインナップのなかで、『化け猫あんずちゃん』は、いわゆる「夏アニメ」として満足感を与える内容でありながら、ひときわ異彩を放つ、興味深い存在となった。 それもそのはず。本作『化け猫あんずちゃん』は、驚くような制作体制かつ画期的な手法が駆使された、他では類を見ない一作だったのだ。ここでは、そんな作品の内容に迫りながら、さまざまな課題が存在するアニメ界の現状のなかで、本作がいま生み出されたことの意義を考えていきたい。 原作となっているのは、「平成のつげ義春」という異名をとる漫画家・いましろたかしが、主戦場である青年誌でなく、児童を対象とした『コミックボンボン』で連載した、異色の同名漫画だ。南伊豆の架空の町・池照(いけてる)町を舞台に、寺に拾われて30年以上生きたことで化け猫にな
ナタリー 音楽 特集・インタビュー UNISON SQUARE GARDEN UNISON SQUARE GARDEN結成20周年記念インタビュー|日本武道館と初ベストアルバムで飾る結成20周年 観客と、リスナーと共有したい記念日の思い UNISON SQUARE GARDEN「20th ANNIVERSARY BEST SPECIAL BOX『SUB MACHINE, BEST MACHINE』」 PR 2024年7月23日 音楽ナタリーで3回にわたって展開するUNISON SQUARE GARDEN結成20周年記念特集、その締めくくりは斎藤宏介(Vo, G)と田淵智也(B)の最新インタビューだ。ユニゾンは20周年記念日の7月24日を軸に東京・日本武道館にて、異なる内容のライブを3日連続で開催。さらに同日には大ボリュームの初ベストアルバム「20th ANNIVERSARY BEST SP
奈須きのこ「ゲームライターとして致死級のダメージを受けました」と言わせた若きクリエイターがLoLと攻殻機動隊から至高のインディゲームを作るまで 『SANABI』。2023年でもっとも賞賛を浴びた韓国インディーゲームの一本である。 美麗で繊細なドット絵のアニメーション、挑戦的でスタイリッシュなアクション、重厚な音楽、そして驚きに満ちた感動的なストーリー……あらゆる面において磨き抜かれた本作は、韓国のみならず、世界で高く評価された。本邦においては、奈須きのこ氏が「軽い気持ちで踏み込んだら、ゲームライターとして致死級のダメージを受けました。」と絶賛したのが、記憶にあたらしいところだ。 なにより衝撃を持って受けとめられたのは、開発陣の陣容だった。 スタッフは半分を占める音楽担当を除けばわずか6名。しかもメインスタッフのほとんどが20代。 開発経験も少ないはずの若き無名のチームが、どうやって大手にも
フェミニスト批評家・北村紗衣さんによる「あなたの感想って最高ですよね! 遊びながらやる映画批評」は、北村さんが初めて見た映画の感想をアドリブで話しながら、映画を見る際に注目してほしいポイントを紹介していく連載。取り上げる作品は読者の皆さんからも募集しつつ、北村さんの元指導学生・飯島弘規さんと、担当編集で選定していきます。 連載の中で紹介されていくポイントを押さえておけば、感想が「なんかよかった」「つまんなかった」しか思い浮かばなかった映画やジャンルも、新たな視点で楽しめるかもしれません。 本連載はテキストだけでなく、収録の様子を一部、YouTubeの太田出版チャンネルに公開していきます。記事におさめられていない話も含まれていますので、本記事とあわせてどうぞ。第二回のお題は『猿の惑星』です! ※あらすじ紹介および聞き手は飯島さん、その他は北村さんの発言になります。 ※なお、あらすじ紹介の直後
六年目の浦島太郎 高森みなも 【アフタヌーン四季賞2024夏 四季大賞】高校生の理咲は、仲の良い家族や友達、彼氏に囲まれ暮らしていたが、ある日余命3ヵ月と宣告を受ける。母親の懇願もあり、一家は一般に普及し始めたコールドスリープマシンを購入し、理咲は1年に4日間だけ起きて過ごすことに。だが、起きる度に周りとのズレが大きくなり……。
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