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ブックマーク / crea.bunshun.jp (45)

  • 多様性の時代にこそ見失う「どう生きるか?」の答えは、他人との“共同生活”にヒントがあるかも | 映画を見る、聞く、考える

    映画ライターの月永理絵さんが、新旧の映画を通して社会を見つめる新連載。第3回となる今回のテーマは、「誰かと暮らす」。 現在公開中の映画人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の主人公・安希子が56歳の男性と暮らすことで起きた“変化”とは? 誰かと暮らし、やがて一人で生きていく勇気を得る 全国公開中 映画人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』 ©2023映画人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』製作委員会 家は、自分を守ってくれる大事な場所。小さくても、住みづらくても、プラベートな空間を持つことは、人が生きていくうえで不可欠だ。ただし、誰とどんな形で暮らすのか、その選択は人それぞれ。ひとりで暮らす。パートナーや友人と暮らす。家族と暮らす。ペットと暮らす。もちろんそこには経済的な理由が大きく関わる。特に物価の高い都会で

    多様性の時代にこそ見失う「どう生きるか?」の答えは、他人との“共同生活”にヒントがあるかも | 映画を見る、聞く、考える
    akihiko810
    akihiko810 2024/05/31
    映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の主人公・安希子が56歳の男性と暮らすことで起きた“変化”とは?
  • 槙生と朝の“体の動き”から見る2人の絶対的な「わかり合えなさ」と、それでも対話を諦めない“愛の形” | 映画を見る、聞く、考える

    映画ライターの月永理絵さんが、新旧の映画を通して社会を見つめる新連載。第9回となる今回のテーマは、「人はわかり合えない」。 年齢、性格、生い立ちすべてが異なる35歳と15歳。大好きだった父とわかり合えなくなった11歳の少年。大人と子ども、親と子だからではなく、“人と人”だからこそお互いを理解できない私たち――。6月公開の映画『違国日記』と『オールド・フォックス 11歳の選択』から、あたらしい人間関係を探ります。 「人と人は絶対にわかり合えない」に込められた希望 映画『違国日記』6月7日(金)より全国ロードショー ©2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会 どれだけ仲の良い友人同士でも、長い時間を共に過ごした家族でも、人と人が心からわかり合うのは難しい。ある一点に関しては意見が一致しても、別の点では意見が分かれるなんてよくあること。何度説明されようと、相手の行動がどうしても理

    槙生と朝の“体の動き”から見る2人の絶対的な「わかり合えなさ」と、それでも対話を諦めない“愛の形” | 映画を見る、聞く、考える
    akihiko810
    akihiko810 2024/05/31
    6月公開の映画『違国日記』と『オールド・フォックス 11歳の選択』から、あたらしい人間関係を探ります。
  • 「好きと言ってくれる相手を探し続け…」『パーフェクトワールド』の作者が描く児童養護施設と愛着障害

    児童養護施設で育つ「よる」と「天雀(てんじゃく)」の恋を描いた漫画『零れるよるに』(講談社)。作者は、累計200万部を突破した漫画『パーフェクトワールド』(同)で車いす生活を送る男性との恋を描いた漫画家・有賀リエさんです。なぜ児童養護施設を題材にしたのか。そのきっかけと児童養護施設への取材を重ねる中で感じた思いを伺います。 》インタビュー【後篇】を読む 》マンガ【第1話】を読む 》マンガ【第2話】を読む 児童養護施設を題材に選んだきっかけは? 『零れるよるに』(既刊3巻・講談社)。 ――『零れるよるに』では児童養護施設で育つ2人のストーリーを描いています。この題材に決まったきっかけを教えてください。 有賀 『パーフェクトワールド』の連載終了後、「次は何がいいか」と編集部と相談しているうちに児童養護施設が題材候補に上がりました。『パーフェクトワールド』の最終巻では主人公たちが特別養子縁組を選

    「好きと言ってくれる相手を探し続け…」『パーフェクトワールド』の作者が描く児童養護施設と愛着障害
    akihiko810
    akihiko810 2024/05/31
    児童養護施設で育つ「よる」と「天雀(てんじゃく)」の恋を描いた漫画『零れるよるに』(講談社)。
  • 「アイヌに会ったことない」それって本当?『ゴールデンカムイ』を観る前に知るべきアイヌへの差別の歴史

    「アイヌに会ったことない」それって 当?『ゴールデンカムイ』を観る前 に知るべきアイヌへの差別の歴史 北原モコットゥナㇱ教授 インタビュー前篇 『ゴールデンカムイ』の人気で、アイヌの文化や伝統への関心は高まっています。でも、アイヌの人々が抱える差別や生きづらさについて、思いを巡らせられている人はどれだけいるでしょうか。 アイヌへの差別の構造について考えることは、女性やLGBTQ+、障がい者など他のマイノリティ差別の理解にも繋がります。『ゴールデンカムイ』の監修にも参加している、北海道大学教授・北原モコットゥナㇱさんにアイヌの人々がどんなことに「もやもや」を感じているのか、そして無知・無理解の構造、マイノリティとマジョリティの関係性などを伺いました。 》後篇を見る 『ゴールデンカムイ』でアイヌに興味を持ったなら 差別や偏見にさらされてきた歴史も知ってほしい 自身もアイヌとしてのルーツを持つ

    「アイヌに会ったことない」それって本当?『ゴールデンカムイ』を観る前に知るべきアイヌへの差別の歴史
  • 1969年冬。松本隆が語る大瀧詠一に託した歌詞のこと「永島慎二の漫画が畳の上に転がってたんだ」

     大滝さんとの出会いなんだけど……。 大滝 どのくらい記憶が違ってるか、おれが訂正してやろうか(笑)。 松 ぼくは覚えてないんだよ(笑)。 大滝 最初は……細野さんの家だったと思うんだよね。 松 麻雀してたんだっけ。 大滝 いや、細野さんの家に行ったら松がいた、っていうのが出会いだったんだよ。 松 大滝さん、なんとなくぼくの前に現れて、いつの間にか同じ場所にいるようになったって感じがあったんだけど。 大滝 大当たり。 ――『松隆対談集 風待茶房 1971-2004』より 世田谷区若林。三軒茶屋から西へ1キロほど離れたところにある町。 「何度か遊びに来たことがあるんだけど。確か、このあたりだったと思う、大滝さんの下宿があったのは。下宿というか、当時、大滝さんは布谷文夫さん(注:ロックシンガー。ブルース・クリエイションの初代ヴォーカル。大滝さんとはバンドを一緒に組むなど旧友であっ

    1969年冬。松本隆が語る大瀧詠一に託した歌詞のこと「永島慎二の漫画が畳の上に転がってたんだ」
  • 悪口ってなぜこんなにも面白い? ラッパー・TaiTanと作家・品田遊が 語り合う「人格脱出論」【前編】

    TaiTan 僕、とにかく口が悪いって結構言われるんです。でもやっぱり周啓君との関係性においては、それが成立しているから、差別的な発言や倫理的にアウトな発言をしなければ基的に僕らは良しとしているんですが、品田さんは悪意の吐き出しの許容量みたいなものって決めてますか。テキストだったらここまでとか、ラジオだったらこのあたりにとどめておこうみたいなのは。 品田 そうですね。作ったものに受け取り手が到達するのにコストがかかるようなものでは、割と言いすぎてもいいかなと感じているところがあります。 TaiTan ほう。もうちょっと詳しく教えてください。 品田 私の日記は有料コンテンツなので、読みにいくまでの障壁が高めだから、拡散しづらいよね、と。誤解の余地がある分、豊かなことが言いやすい。ラジオも今まではそうだったはずなのですが、今は文字起こしして広げちゃう人がいるから難しくなってきてますよね。 T

    悪口ってなぜこんなにも面白い? ラッパー・TaiTanと作家・品田遊が 語り合う「人格脱出論」【前編】
  • 「葬送のフリーレン」で新たな挑戦鎌倉殿、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの作曲家Evan Callの転機 | 厳選「いい男」大図鑑

    京都アニメーション制作による「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の音楽を手掛けたことで、一躍注目を浴びたアメリカ出身の作曲家・Evan Call。 2022年放送の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での大胆な音楽も話題になった彼がこれまでのキャリアを振り返ると同時に、最新作TVアニメ「葬送のフリーレン」への思いを語ります。 ●日のアニメを見て、ヘヴィメタルを好んでいた少年時代 Evan Callさん。 ――音楽を始めたきっかけを教えてください。 13、4歳の頃、後頭神経痛という病気に罹ってしまい、半年ぐらい学校に行けなくなってしまったんです。 その時に、納屋にあったアコースティック・ギターを見つけ、実家の近くに住んでいた先生からブルーグラスを教わり始めたのが、音楽を始めたきっかけです。そう考えると、オーケストラ系も作る作曲家としてはかなり遅い方だと思います。 ――日のアニメとの出会いは? 子

    「葬送のフリーレン」で新たな挑戦鎌倉殿、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの作曲家Evan Callの転機 | 厳選「いい男」大図鑑
  • 『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるかが語るヤングケアラーを描いた理由「愛情も飽和すると…」

    『この雪原で君が笑っていられるように』 ちづはるかが語るヤングケアラー を描いた理由「愛情も飽和すると…」 ちづはるかさんインタビュー#1 「ヤングケアラー」が社会問題としてクローズアップされている今、注目を集めている漫画がある。小学館の雑誌「Cheese!」で連載中の『この雪原で君が笑っていられるように』だ。今年5月の連載開始直後から好評を受け、第1話が丸ごとネット公開されると、漫画ファンにとどまらず、幅広い層の読者に大反響を巻き起こした。 家族を愛するがゆえに仕事や夢を奪われてゆくヒロイン・白鹿むく(21)の葛藤をリアルに描き出す一方で、雪に閉ざされた田舎町を舞台にした幼馴染み四人の尊い人間関係を繊細に紡ぎ出す。この日に生きる女性なら、きっと「これは私の物語だ!」と共感せずにいられない。 切実な問題提起と甘やかなドラマが融合した衝撃作『この雪原で君が笑っていられるように』が生まれた背

    『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるかが語るヤングケアラーを描いた理由「愛情も飽和すると…」
  • 松本隆と歩くぼくの風街 「ねえ、ぼくの“風街”めぐりをしてみない?」

    生徒手帳の住所欄に、ぼくは一言、風街と書きこんで、内ポケットに入れていた。新学期が始まった日、地図帳を広げて、青山と渋谷と麻布を赤鉛筆で結び、囲まれた三角形を風街と名付けた。それはぼくの頭の中だけに存在する架空の街だった。たとえば見慣れた空き地に突然ビルが建ったりすると、その空き地はぼくの風街につけ加えられる。だから風街の見えない境界線はいつも移動していた。――松隆 小説『微熱少年』より あるとき松さんが言った。「ねえ、ぼくの“風街”めぐりをしてみない?」 わたしは即座に答えた。「ああ、それは面白いアイデアですね」 松隆ファンには、松さんゆかりの場所や、詞に描かれた情景を感じられる場所などを「聖地巡礼」する人が多く、それを知った松さんが自らも再訪してみたいと思うようになった、というのだ。「ただ、みんな、“ここに違いない”と推測して訪れているけれど、正解もあれば、そこじゃないのにな

    松本隆と歩くぼくの風街 「ねえ、ぼくの“風街”めぐりをしてみない?」
  • アニメ『【推しの子】』のヒットに繋がったプロモーションの巧妙さとYOASOBIとの相乗効果とは | 映画ライターSYOの深掘りポップカルチャー

    話題作がひしめき、「群雄割拠状態」と話題を集めた2023年春クールのアニメ。1クールで完結の場合は6月末が最終話放送/配信となるわけだが、各作品がクライマックスに向かうなか勢いを感じさせるのが『【推しの子】』だ。 原作は、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の赤坂アカ(原作)×『クズの懐』の横槍メンゴ(作画)という人気漫画家同士のコラボレーションで、芸能界の“嘘”を描く人気漫画。2020年4月に「週刊ヤングジャンプ」にて連載を開始し、2021年には「次にくるマンガ大賞 2021」のコミックス部門で1位に選ばれ、「マンガ大賞2021」では5位にランクインした。ちなみにこの年のマンガ大賞は 1位(大賞):『葬送のフリーレン』 2位:『チ。ー地球の運動についてー』 3位:『カラオケ行こ!』 4位:『水は海に向かって流れる』 5位:『【推しの子】』 6位:『怪獣8号』 7位:『女の園

    アニメ『【推しの子】』のヒットに繋がったプロモーションの巧妙さとYOASOBIとの相乗効果とは | 映画ライターSYOの深掘りポップカルチャー
  • 「女性が演芸班のチーフ!画期的!」悩むフジテレビ北口富紀子を変えた、太田光代社長の言葉とは? | テレビマンって呼ばないで

    「女性が演芸班のチーフ!画期的!」 悩むフジテレビ北口富紀子を変えた、 太田光代社長の言葉とは? テレビマンって呼ばないで#3 北口富紀子 配信プラットフォームが活況を呈し、テレビの観られ方が大幅に変わりつつある今、番組のつくり方にもこれまでとは違う潮流が勃興しています。その変化の中で女性ディレクター/プロデューサーは、どのような矜持を持って自分が面白いと思うものを生み出しているのか。その仕事論やテレビ愛を聞く連載です。今回は「ネプリーグ」や「THE MANZAI」など、フジテレビの看板お笑い番組を手がけたのち、現在は部長職企画担当として活躍する、北口富紀子さんに話を伺いました。 伝説のテレビプロデューサーに影響を受けた新人時代 ――「ネプリーグ」「ハモネプ」「AI-TV」などのプロデューサーを経て、現在は部長職企画担当という役職につかれています。具体的にどんなお仕事をされているのか、教え

    「女性が演芸班のチーフ!画期的!」悩むフジテレビ北口富紀子を変えた、太田光代社長の言葉とは? | テレビマンって呼ばないで
  • 「人前では強いかもしれないけど、 おうちではシャイで不器用なパパ」 娘が明かす、アントニオ猪木の素顔

    ――昨年10月1日、元プロレスラーで国会議員も務めたアントニオ猪木さんが亡くなられました。寛子さんにとってどのような父親であったのか、まずは伺わせてください。 みんながイメージする普通のお父さんは、送り迎えをしてくれたり、公園に行って一緒に遊んでくれたり、学校で行事や劇があると来てくれたり。少し大人になって初めて好きになった男の子がいたら“お父さんは反対だ”とかいうやりとりがあるじゃないですか。 でも、一般的な親子らしい関係というのは一切ありませんでした。そもそも家にいないですし。そういうお家だったんです。 だから、ある意味では酷かったかもしれないです。でも人間としては素晴らしかった。いま振り返ると、“最低のお父さん”だったけど“最高のお父さん”でもあったなと思います。 パパは子どものために特別なことをするような人ではなかった 七五三の時の写真。 ――七五三のころの写真がありますね。猪木さ

    「人前では強いかもしれないけど、 おうちではシャイで不器用なパパ」 娘が明かす、アントニオ猪木の素顔
  • 「沖縄で100人以上に取材した」 一度は断ったドラマを、脚本家 野木亜紀子が引き受けたワケ

    松岡茉優さんと宮エリアナさんW主演による連続「連続ドラマW フェンス」がWOWOWで放送・配信中です。松岡さん演じる東京から来た雑誌ライター“キー”と、宮さん演じる沖縄で生まれ育ったブラックミックス“桜”がバディとなり、ある性的暴行事件の真相を追う作。 2022年に土復帰50年を迎え、今も世界最大規模の米軍基地を抱える沖縄の現在に目を向けた物語を脚家・野木亜紀子さんはどういう思いで執筆したのか。お話を伺いました。 奇跡的な座組が整っているのであれば、やるべきではないか ――「沖縄が舞台のクライムサスペンスを作りませんか」という作の打診があった際に、「とてもじゃないけど背負えない」と一度断ったと伺いました。そこから制作実現に向けて野木さんの心を突き動かしたものはなんだったのでしょうか。 今作のように正面から沖縄が抱える問題を扱う作品は、絶対に私自身からは出ない企画です。たぶん日

    「沖縄で100人以上に取材した」 一度は断ったドラマを、脚本家 野木亜紀子が引き受けたワケ
    akihiko810
    akihiko810 2023/04/07
    松岡茉優さんと宮本エリアナさんW主演による連続「連続ドラマW フェンス」
  • 萩尾望都、山岸凉子ら花の24年組に 「少女マンガ」のバトンを繋いだ。 83歳の巨匠が語る少女マンガ黎明期

    “水野なくして今の少女マンガはない”と言われるマンガ家・水野英子さん(83)。当時はまだ男性作家が中心だった少女マンガ界で、『星のたてごと』『白いトロイカ』など数々のヒット作を発表してきました。 今ほど少女マンガが多様でなかった時代に、初めて男女恋愛を真っ向から描き、「少女マンガ」の基礎を築いた立役者。手塚治虫に見いだされ、「トキワ荘の伝説の紅一点」として若き日を過ごした水野さんが、少女マンガの黎明期を語ります。(前篇を読む) ●少年を主人公に据えた『ファイヤー!』が与えた衝撃 制約が多かった少女マンガの世界で、水野は様々な作品を生み出していく。『星のたてごと』はマンガ史上で初めて格的な恋愛を描いたといわれる作品だ。また、歴史に材をとった『白いトロイカ』、社会問題をはらむ『ブロードウェイの星』など、エンターテインメントでありつつ骨太な作品をものしていく。『ハニー・ハニーのすてきな冒険』

    萩尾望都、山岸凉子ら花の24年組に 「少女マンガ」のバトンを繋いだ。 83歳の巨匠が語る少女マンガ黎明期
    akihiko810
    akihiko810 2023/04/01
    水野英子
  • 自分をカテゴライズしないと決めた ありのままの日常こそが最高! つづ井さんインタビュー

    ――『裸一貫! つづ井さん』の連載が始まったのは2019年5月でした。1巻が発売されるタイミングで、「裸一貫」シリーズをスタートするにあたって決めたことをnoteで発表されていましたが、その時はどういう心境だったのでしょう。 未婚であることやパートナーがいないことを自虐しないっていうのは、それまでもぼんやりと思っていたんですけど、改めて決意したのは『裸一貫!つづ井さん』というタイトルに引っ張ってもらえた部分が大きいです。 タイトル案を出してくださったのは担当編集の白川さんなのですが、1話目を描いて覚悟が決まった感じです。 ©つづ井/文藝春秋 前作は『腐女子のつづ井さん』というタイトルだったので、基的にはBL好きネタ、オタクネタに限定していたのですが、このタイトルになったことで、ありのままの日常生活を描けるようになったんですよね。 「オタクです」「BL好きです」って別に言わなくても、私が普

    自分をカテゴライズしないと決めた ありのままの日常こそが最高! つづ井さんインタビュー
  • テレビはもう本当にダメなのか? 渡辺あやと上出遼平は、視聴者の 「答えが知りたい」欲求に抗う

    放送開始とともに視聴者を釘付けにし続ける「エルピス —希望、あるいは災い—」。ドラマとともに話題になっているのが、恵那(長澤まさみ)が料理をつくるエンディング映像です。このエンディング制作企画で参加しているのが、元テレビ東京社員で現在フリーのテレビプロデューサーとなった上出遼平さん。どういう経緯で今回のオファーを受けることになったのか、そしてテレビや報道に対してどんな思いを抱いているか。脚家の渡辺あやさんとともにお話を伺います。(インタビュー【後篇】を読む) 「僕たちテレビは自ら死んでいくのか」に込めた思い フリーのテレビプロデューサーとして活躍する、上出遼平。 ――「エルピス」のエンディング企画で上出遼平さんのお名前を発見したとき、いろいろと腑に落ちました。というのも、以前渡辺あやさんと佐野亜裕美さん(作プロデューサー)がおっしゃっていた「テレビやマスコミ、報道の役割とは何か」という

    テレビはもう本当にダメなのか? 渡辺あやと上出遼平は、視聴者の 「答えが知りたい」欲求に抗う
  • 「理解してもらうために言葉を尽くす」 代表作「今、出来る、精一杯。」を小説化 劇作家・根本宗子インタビュー

    「理解してもらうために言葉を尽くす」 代表作「今、出来る、精一杯。」を小説化 劇作家・根宗子インタビュー 月刊「根宗子」の主催として活躍する劇作家・根宗子さんが初となる小説を刊行。 初演から9年たったタイミングで「自分のライバル」といえる代表作にじっくりと向き合い、小説を執筆した根さんに、今作にかける思いを聞いた。 ターニングポイントになった作品を小説化 ――「今、出来る、精一杯。」は、過去三度上演されている、根さんの代表作の一つと言える作品かと思います。「自分のライバルはこの作品」ともおっしゃっていますが、この作品を小説にしようと思ったきっかけを教えて下さい。 20代はとにかく演劇で新作を生み出すことに命を燃やしていた感覚があって、形の残らない演劇の儚さを愛していました。もちろん根底は同じ人間なので変わらないんですけど、30代に入りさらにコロナ禍になったことも相まって、生み出し

    「理解してもらうために言葉を尽くす」 代表作「今、出来る、精一杯。」を小説化 劇作家・根本宗子インタビュー
  • 今までの恋愛観に一石を投じた ドラマ「恋せぬふたり」が小説化! 脚本家・吉田恵里香インタビュー

    他者に恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれない「アロマンティック・アセクシュアル」の男女の同居生活を描いた「恋せぬふたり」。向田邦子賞・ギャラクシー賞を受賞し、話題となった同ドラマの、書き下ろし小説版が発売。 そこで、ドラマの脚とともにオリジナル小説の執筆も手掛けた吉田恵里香さんにお話を伺いました。アロマンティック・アセクシュアルをテーマにしたきっかけや作に込めた思いは何なのか。 さらには日のラブコメについて思うことまで、たっぷり語っていただきます。 ※「アロマンティック」とは、恋愛的指向の一つで他者に恋愛感情を抱かないこと。「アセクシュアル」とは、性的指向の一つで他者に性的に惹かれないこと。どちらの面でも他者に惹かれない人を、「アロマンティック・アセクシュアル」と呼ぶ。 海外の映像作品を観ていたら気になる登場人物が出てきたんです。そこで作品のレビューサイトを調べてみたところ、「たぶんこ

    今までの恋愛観に一石を投じた ドラマ「恋せぬふたり」が小説化! 脚本家・吉田恵里香インタビュー
  • 「あなたは何者か」を問いながら 作品と向き合う、脚本家渡辺あやが 長澤まさみの新ドラマにかける思い

    10月24日(月)から放送されるドラマ「エルピス —希望、あるいは災い—」。長澤まさみさん4年半ぶりの連ドラ主演ということだけでなく、民放連続ドラマ初執筆となる渡辺あやさん(朝の連続テレビ小説「カーネーション」、映画『ジョゼと虎と魚たち』など)による脚だというところも見逃せないポイントです。寡作で知られる渡辺あやさんを口説き落としたのは、数々のヒットドラマ(「カルテット」、「大豆田とわ子と三人の元夫」など)を手掛け、カンテレでも存在感を放つドラマプロデューサー・佐野亜裕美さん。今回は佐野さん立ち会いのもと、渡辺あやさんにお話を伺います。(インタビュー【後篇】を読む) どこか欠けている人の方が魅力的にみえる ――渡辺さん脚のドラマがまさか民放で見られる日がくるなんて思ってもみませんでした。ドラマファンにとってのこの悲願は佐野さんのご尽力あってのことだと思うのですが、お二人の出会いからお伺

    「あなたは何者か」を問いながら 作品と向き合う、脚本家渡辺あやが 長澤まさみの新ドラマにかける思い
    akihiko810
    akihiko810 2022/10/24
    ドラマ「エルピス —希望、あるいは災い—」。渡辺あや
  • お笑い芸人への愛を熱く綴った 『敗北からの芸人論』出版記念 ノブコブ徳井インタビュー

    「負けを味わったやつが売れる」。お笑い芸人21組の生きざまを綴った、平成ノブシコブシの徳井健太さん。”ダウンタウンにはなれなかった”徳井さんの今を、吉田 豪さんがインタビュー。 「文章を書くのが好きだったからを出すのが夢だった」 (新潮社の会議室で顔を見るなり) え! 吉田さん、すみません。勝手にYouTubeで……。 ――YouTubeチャンネル「徳井の考察」で「吉田 豪さんのことはもともと嫌いだった」と徳井さんが発言した直後に、こうして取材に来たわけですけど(笑)。 「でも、会ったらいい人だった!」「意外と愛ある人なんだ」って。 ――なんの問題もないし、むしろ名前を出してもらえてうれしいです。今日は徳井さんの著書『敗北からの芸人論』発売記念インタビューです。前に徳井さんは「夢がふたつだけあって、それはゴールデンのMCとかお金持ちになりたいとかではなくて、ひとつはを出すこと」と言って

    お笑い芸人への愛を熱く綴った 『敗北からの芸人論』出版記念 ノブコブ徳井インタビュー