ぽちゃ婚 やっぱり、志ん生。 志ん朝もね。 『昭和元禄落語心中』が終わってしまいました。毎週ささやかなお楽しみだったので、ちょっとさびしいです。これを機会に、三遊亭円朝のことをもう少し知ってみたい心持ちです。 空前絶後の落語ブームの火付け役といわれていますが、なによりも、落語にひそむ、あやうくてあやしくて、はかない世界をあぶり出している稀有な傑作です。落語にはそんな雰囲気が何気なく漂っているものなんです。各回に登場する噺を「千字寄席」とリンクしてみました。 『落語心中』に登場するはなし、円朝作が多いのに気づきます。「鰍沢」「芝浜」「死神」「黄金餅」……。孤立、夢、死、葬といったものがベースの、きわめて映像的で幻想性の押し出されたはなしばかりです。落語が背負う、もうひとつの不気味な顔ですね。 アニメ版では、主題歌は椎名林檎の「薄ら氷心中」と「今際の死神」。林原めぐみがうたってます。どっち