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ブックマーク / realsound.jp (1,117)

  • シャーロッキアンにとって『名探偵コナン』とは? 『ササッサ谷の怪』編者・北原尚彦インタビュー

    シャーロック・ホームズの産みの親として知られるイギリスのアーサー・コナン・ドイルは、実はジャンルにまたがって作品を発表し続けた作家でもあった。新刊『ササッサ谷の怪-コナン・ドイル奇譚集』(中公文庫)は、その知られざる一面を教えてくれる短篇集である。今回編者を務めた作家の北原尚彦氏にコナン・ドイルについて伺った。ついでに、北原氏のシャーロッキアンとしての毎日はどのようなものかのリサーチも。(杉江松恋) コナン・ドイル『ササッサ谷の怪』(中公文庫) ——今回の『ササッサ谷の怪』は、かつて中央公論社のCノベルスから刊行されていたコナン・ドイルの未邦訳作品集全3巻を北原さんが再編された内容になっています。編纂に当たってはどういう方針で臨まれましたか。 北原尚彦(以下、北原):旧『ササッサ谷の怪』『真夜中の客』『最後の手段』のCノベルス短篇集はThe Unknown Conan Doyle Coll

    シャーロッキアンにとって『名探偵コナン』とは? 『ササッサ谷の怪』編者・北原尚彦インタビュー
  • 『ガルクラ』なぜ反骨精神溢れる傑作に? 花田十輝に聞く、キャラを立たせる脚本術

    この春、大きな注目を集めたオリジナルアニメ『ガールズバンドクライ』は、反骨精神を体現するような異色の主人公で話題となり、イラストルックのCGによる多彩な日常芝居と迫力の演奏シーンは、日アニメに新たな新風を吹き込んだ。 リアルサウンド映画部では、シリーズ構成と全話の脚を担当した花田十輝にインタビュー。大胆不敵なガールズバンドアニメがどのようにしてに生まれたのか、話を聞いた。 『ガルクラ』が反骨精神旺盛な理由 ーー作の企画は音楽ものであることは先に決まっていて、上京ものとバンドものにするアイデアは花田さんが出されたそうですね。 花田十輝(以下、花田):そうですね。アイドル音楽ものはたくさん書いたので、今までやっていないバンドものを提案しました。上京ものに関しては以前から書きたいと思っていて、町や新居、人との出会いを描く始まりの物語をやりやすいので、この機会にやらせてもらえればという感じ

    『ガルクラ』なぜ反骨精神溢れる傑作に? 花田十輝に聞く、キャラを立たせる脚本術
  • ゲーム音楽の“皇帝”伊藤賢治が語るイヤホン論 「サガ」シリーズのレジェンドが音響に求めるものとは?

    “イトケン”の愛称で親しまれる伊藤賢治は1990年にスクウェアに入社し、人気RPG「サガ」シリーズの楽曲をはじめ、これまでにさまざまなゲームやアニメ作品に向けて音楽を作ってきた。来年で活動35周年を迎える御大は、同シリーズ最新作『サガ エメラルド ビヨンド』でも辣腕を振るっている。今年10月には1993年に発売された『ロマンシング サガ2』のリメイク作『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』のリリースも決定しており、ますます「サガ」シリーズへの注目が集まっている。 稿では同氏に、中国深センに社を置くカスタムIEM(インイヤーモニター)ブランド「qdc」が展開する2つの有線イヤホン『SUPERIOR(スーペリア)』と『EMPEROR(エンペラー)』そして、Astell&Kernのポータブル USB-DAC『AK HC4』のレビューを行ってもらった。『SUPERIOR』は発売されて以

    ゲーム音楽の“皇帝”伊藤賢治が語るイヤホン論 「サガ」シリーズのレジェンドが音響に求めるものとは?
  • 『化け猫あんずちゃん』は驚くほどに山下敦弘映画だった 実写×アニメの良さが活きた快作

    山下敦弘監督と久野遥子監督の共同作『化けあんずちゃん』は、実写映画好きもアニメ好きもどちらも面白がれる作品だ。 作は、実写映像をトレースしアニメーションを描く「ロトスコープ」という手法で制作されているが、その手法が実写とアニメーション両方の気持ちよさを上手い具合にもたらしている。 カッティング、キャラクターの芝居とセリフの間の取り方は実写映画監督の山下敦弘のセンスだが、運動には手描きのアニメーションのカタルシスに溢れている。デフォルメの効いたキャラクターデザインに、類型的ではない動かし方で各キャラクターの個性を作っていて、動きの省略と強調の塩梅も良い。そして、同時録音の現場の音を活かして、不思議な化けや妖怪がいる世界にリアルな空間の拡がりを感じさせる。 幅広い表現が可能なロトスコープ ロトスコープという技法は、1910年代に『ポパイ』や『ベティ・ブープ』で知られるフライシャー兄弟が発

    『化け猫あんずちゃん』は驚くほどに山下敦弘映画だった 実写×アニメの良さが活きた快作
  • にじさんじ最初期メンバーが続々活動終了 『VRChat』は人気クリエイター参戦で勢いを増す

    鈴谷アキが活動終了へ ピリオドを打つ最初期のにじさんじメンバーたち 【卒業のご報告】 この度、2024年8月31日をもちまして、当社所属ライバー「鈴谷アキ」が卒業することをご報告いたします。 pic.twitter.com/Qe5M2PwOyj — にじさんじ公式🌈🕒 (@nijisanji_app) July 22, 2024 『にじさんじ甲子園2024』がもりあがりを見せるさなか、にじさんじ1期生の鈴谷アキが8月31日付けで卒業し、活動を終了することが発表された。Xアカウントは同日に非公開となり、YouTubeチャンネルでは一部動画は残存する見込みだ。 鈴谷アキといえば、いうまでもなく最初期のにじさんじを支えたひとりであり、その離脱はやはりさみしいものがある。にじさんじでは今年1月には1期生の勇気ちひろが、6月には2期生の鈴鹿詩子が活動終了に至っており、最初期のにじさんじメンバーか

    にじさんじ最初期メンバーが続々活動終了 『VRChat』は人気クリエイター参戦で勢いを増す
  • 『化け猫あんずちゃん』が生み出された意義を考える 2024年の日本アニメ映画の最重要作に

    2024年の夏はアニメーション映画が続々公開され、何を観るか迷うアニメファン、映画ファンも少なくないはず。そんな充実したラインナップのなかで、『化けあんずちゃん』は、いわゆる「夏アニメ」として満足感を与える内容でありながら、ひときわ異彩を放つ、興味深い存在となった。 それもそのはず。作『化けあんずちゃん』は、驚くような制作体制かつ画期的な手法が駆使された、他では類を見ない一作だったのだ。ここでは、そんな作品の内容に迫りながら、さまざまな課題が存在するアニメ界の現状のなかで、作がいま生み出されたことの意義を考えていきたい。 原作となっているのは、「平成のつげ義春」という異名をとる漫画家・いましろたかしが、主戦場である青年誌でなく、児童を対象とした『コミックボンボン』で連載した、異色の同名漫画だ。南伊豆の架空の町・池照(いけてる)町を舞台に、寺に拾われて30年以上生きたことで化けにな

    『化け猫あんずちゃん』が生み出された意義を考える 2024年の日本アニメ映画の最重要作に
  • ドラマ化で話題『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』はどのように生まれた? GLコミック新時代の旗手・Sal Jiangインタビュー

    国内外問わず百合ファンから絶大な人気を誇り、GLコミック新時代の旗手として注目を集めているSal Jiang(サルチャン)先生。そんなSal Jiang先生の代表作の一つである『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』の実写ドラマが現在MBSにて絶賛放送中だ。絶対に諦めない後輩×絶対に落とされない先輩で話題沸騰中の“じれキュンGL”。果たして作はどのように生まれたのか? Sal Jiang先生のマンガ家としての歩みを振り返りながら、創作の裏側、そして作者人も太鼓判を押すドラマの見どころについて話を伺った。(ちゃんめい) *取材は2024年6月末に実施 『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』第1話を読むには画像をクリック 『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる(1)』 ――『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』ほか、『白と黒 ~Black & White~』や短編集『SAL』などで話題を集め、GLコミック新時

    ドラマ化で話題『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』はどのように生まれた? GLコミック新時代の旗手・Sal Jiangインタビュー
  • 森山未來×久野遥子×山下敦弘が『化け猫あんずちゃん』で考えた映像制作の”未来”とは

    実写とアニメーション、それぞれの特徴と美点をロトスコープを用いて融合した、アニメーション映画の傑作が2024年の夏に誕生した。現在公開中の映画『化けあんずちゃん』は、いましろたかしの同名原作をもとに、化けの「あんずちゃん」の声と動きを森山未來が演じ、映画監督の山下敦弘が実写で撮影、そしてその映像をアニメーターの久野遥子がロトスコープを用いてアニメーションに仕上げた。 そして日で作られた映像の背景美術をフランスのMiyu Productionsが担当し、実験的とも言えるほどの取り組みとなった作。こうした要素のすべてが融合し、日映画的でありながらアニメならではの表現を獲得した『化けあんずちゃん』は、映像表現を一歩先へと進めた力作だ。 リアルサウンド映画部では、森山、久野、山下の3名にインタビューを実施。この企画はどのようにして始まり、どのようにして具体化したのか。そして制作を通して

    森山未來×久野遥子×山下敦弘が『化け猫あんずちゃん』で考えた映像制作の”未来”とは
  • 「武器はとにかく文筆」革命家・外山恒一、名文家としての顔ーー赤川次郎から糸井重里まで、大いに語る

    今回の都知事選で政見放送の「伝説」がふたたび話題となった外山恒一氏 荒れに荒れた東京都知事選についての議論が、選挙結果が出た現在でもさまざまに行われている。選挙中では、選挙ポスターや政見放送のあり方など、連日多くのマスコミが取り上げ、SNS上では侃々諤々とした主張が繰り広げられていた。 その報道の多くは、今でも「伝説」として語り継がれている、2007年に行われた外山恒一氏の東京都知事選の政見放送にも言及。外山氏人にもインタビューをするメディアもあった。「こんな国は滅ぼせ」「選挙で何かが変わると思ったら大間違い」などと選挙や体制批判を主張し、最後に中指を突き立てた姿は、多くの社会問題をセンセーショナルに投げかけた。 一見すると過激なイメージの付きまとう外山氏であるが、これまでに数多くの著作を出版してきた作家でもある。内容自体は過激なものも散見されるが、筆致はどれも端正であり、リズムがよく華

    「武器はとにかく文筆」革命家・外山恒一、名文家としての顔ーー赤川次郎から糸井重里まで、大いに語る
  • たま・石川浩司「たま現象」を回想 「どこに行っても場違い(笑)。自分たちでもジャンルがわからない」 

    『「たま」という船に乗っていた 増補改訂版』(双葉社) あなたは「たま」というバンドを知っているだろうか。その前に1989年2月から1990年末にかけてTBS系で放送された『三宅裕司のいかすバンド天国』通称「イカ天」と呼ばれ人気を博したアマチュア・バンドのコンテスト番組をご存知だろうか。フライング・キッズやブランキー・ジェット・シティ、ジッタリン・ジンやBEGINなど多くの人気バンドがこの番組に出演し、メジャー・デビューのチャンスを手に入れた。そうしたバンドの中でもひときわ異彩を放っていたのが「たま」だ。番組でも演奏した「さよなら人類」が大ヒットし、「たま現象」と言われるほど幅広い層からの人気を得ていた。 どこか郷愁を誘う楽曲もユニークだが、4人のメンバーの風貌も実にユニーク。知久寿焼(ボーカル&ギター)は前髪が寸足らずのおかっぱ頭で古着のようなシャツにズボン。石川浩司(ボーカル&パーカッ

    たま・石川浩司「たま現象」を回想 「どこに行っても場違い(笑)。自分たちでもジャンルがわからない」 
  • 「麻雀漫画は現実とは違う方向に進化していった」 『麻雀漫画50年史』V林田インタビュー

    V林田は「マンバ通信」などで知られざる漫画歴史に光を当てる原稿を書き続けているライターだ。その初著書が刊行された。『麻雀漫画50年史』は、これまで特異なジャンルとして忌避されてきたジャンルに正面から取り組み、その全体像を浮かび上がらせた画期的な漫画研究書である。『天牌』や『アカギ』『哭きの竜』を巡るもろもろを明らかに可視化する書はいかにして成立したのか。作者に語ってもらいたい。(杉江松恋) たまたま80年代に突然天才がたくさん出てきた V林田『麻雀漫画50年史』(文学通信) ——ご著書『麻雀漫画50年史』は日漫画の中でも特異なジャンルを、黎明期から現代に至るまで綿密な作品読解と関係者インタビューで構成した通史です。これで麻雀漫画の全体像がわかるというのはすごいことだと思います。言及されている作品の引用も程がよくて、非常に読み心地もいいです。 V林田:ありがとうございます。当は図版も

    「麻雀漫画は現実とは違う方向に進化していった」 『麻雀漫画50年史』V林田インタビュー
  • 『響け!ユーフォニアム3』はなぜ傑作になったのか “原作改変問題”を考える重要な一作に

    『響け!ユーフォニアム3』は原作との向き合い方に重要な一石を投じた。 ご存じの方もいると思うが、主人公・黄前久美子のオーディションの結末について、京都アニメーションは原作から大きな変更を導入した。この変更を賞賛する人もいれば、受け入れられないと拒否反応を示す人もいる。 あの変更について、筆者はどう考えるかをまとめてみたいと思う。ただ、筆者の考えを述べるのみならず、筆者とは異なる考えの人々の気持ちもできる限り汲んでみたい。久美子が作中で「脱落者を出したくない。全員そろってこその北宇治だと思う」と言い、部員一人も取りこぼさないで全国を目指したように、この原稿も同じく改変賛成派も反対派もどちらも取りこぼさないことを目指そうと思う。 たとえ筆者の文章力が足りないせいでそれが叶わず、「死ぬほど悔しい」ことになるとしても、この作品について書く時は、少なくともその意識は持たないといけないと思うからだ。

    『響け!ユーフォニアム3』はなぜ傑作になったのか “原作改変問題”を考える重要な一作に
  • 『響け!ユーフォニアム』 最終話、京アニファン涙の理由ーー観客席にいた今は亡きアニメーターの存在?

    ■亡くなったスタッフが観客席に 2024年6月30日に放送が終了した『響け!ユーフォニアム3』の最終話「つながるメロディ」に、京都アニメーション放火殺人事件で亡くなったアニメーターの姿が描かれているのではないかと、話題になっている。きっかけは、黄前久美子役の黒沢ともよがXを更新し、こんなポストをしていたことであった。 【写真】青空に照らされる「久美子」と「あすか」のイラスト 絵の中に、みんなちゃんといた。 キャラクターもクリエイターもみんないた! ああ、嬉しい。 空の上まで響いてるかなぁ 届け〜 絵の中に、みんなちゃんといた。 キャラクターもクリエイターもみんないた! ああ、嬉しい。 空の上まで響いてるかなぁ 届け〜 (ともよ)#ユーフォ3期 — 黒沢ともよ official (@TomoyoKurosawa) June 30, 2024 この“クリエイター”という言葉に、多くのファンが反

    『響け!ユーフォニアム』 最終話、京アニファン涙の理由ーー観客席にいた今は亡きアニメーターの存在?
  • NewJeansが『Bunnies Camp 2024』で証明したもの “初”尽くしだった東京ドーム公演

    石を投げれば「神」に当たるこの時代。何をもって「歴史的なイベント」とするかのコンセンサスはそう簡単に得られるものではないが、6月26日、27日に東京ドームで開催された『NewJeans Fan Meeting 'Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome』は、少なくともNewJeansにとって、そして参加したすべてのオーディエンスにとって、間違いなく「歴史的なイベント」だった。 NewJeans 2022年7月にデビューしたNewJeansにとって、『Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome』は昨年7月に韓国・ソウルでおこなわれた初めてのファンミーティングに続く2回目のファンミーティングにして、世界で初めての2時間以上の単独でのフルセット公演。今回のイベントに関しては「海外アーティストとしては史上最速の東京ドーム公演」「日初の単独公演」といったキャッチフレー

    NewJeansが『Bunnies Camp 2024』で証明したもの “初”尽くしだった東京ドーム公演
  • BLの源流『JUNE』元編集長・佐川俊彦インタビュー「女の子は美少年の着ぐるみを着ると自由になる」

    1978年に『Comic Jun』として創刊され、同名ブランド「JUN」があったことから第3号より『JUNE』と改題されたこの雑誌は、女性向けの男性同性愛をテーマとした点で後のBL(ボーイズラブ)の源流となった。かつて“JUNE”は、このジャンルの総称でもあったのである。マンガ中心の同誌は一時休刊をはさみつつ1980年代に熱心なファンを獲得し、1982年より姉妹誌『小説JUNE』も発行された。だが、BL台頭後はテイストの違いから退潮を余儀なくされ、2013年に『JUNE』ブランドの雑誌は姿を消した。『JUNEの時代 BLの夜明け前』は、アルバイト時代に同誌を企画して編集に携わり、やがて編集長となった佐川俊彦の回顧録である。彼は、時代の推移をどのように見つめていたのか。(円堂都司昭/6月10日取材・構成) 改題前の創刊2号と改題後の3号 ――若い頃からマンガに親しむなかで、『JUNE』という

    BLの源流『JUNE』元編集長・佐川俊彦インタビュー「女の子は美少年の着ぐるみを着ると自由になる」
  • “時代の鏡”としての特撮ヒーローと悪役 白倉伸一郎が語るキャラクタービジネスの変化

    物語における対立構造は、緊張感をもたらすために欠かせない要素だ。光があれば影があり、正義があれば悪がある。そうした二元論的な世界観は、古くから物語の根幹を成してきた。それが最も顕著なのが、『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』シリーズにおける「正義」と「悪」の変遷だろう。 こうした時代とともに変化するヒーローと悪役の関係性について、制作サイドはどう捉えているのだろうか。その見解を聞くべく、東映のキャラクター戦略部を訪ねた。同部門は2023年7月に立ち上げられたばかりの新しい組織だ。 対応してくれたのは、長年にわたって東映のヒーロー作品をプロデュースしてきた敏腕プロデューサーであり、現在は東映の上席執行役員を務める白倉伸一郎氏。今回は、ヒーローと悪役の関係性の変遷について、ヒーロー作品の第一線で活躍し続けてきた白倉氏の見解を聞いた。時代とともに移り変わる価値観の中で、正義と悪の物語はどう変化して

    “時代の鏡”としての特撮ヒーローと悪役 白倉伸一郎が語るキャラクタービジネスの変化
  • 『プリパラ』10周年、普遍のキャラはどうつくられた? アートデザイナー・金谷有希子に聞く、創作の裏話

    『プリパラ』10周年記念のロゴ。前面に押し出されているリボンが、作品の重要なイメージになっている。 女の子向けのゲーム・アニメとして高い人気を誇った『プリパラ』が、2024年に10周年を迎えた。2014年に新たな『プリティーシリーズ』としてスタートした作は大ヒットし、今でも新作グッズが発売され、様々なイベントが開催されるほど支持されている。また、今年7月には10周年を迎え、8月からは10周年を記念した展示会も開催される予定だ。 ゲームの「み~んなトモダチ!! み~んなアイドル!!」というコンセプトが共感を呼び、プリチケというチケットを通じて友情を深め合う世界観も秀逸であった。そして、個性豊かなキャラクターたちのデザインも高い人気を誇る要因のひとつではないだろうか。 主人公の真中らぁらを筆頭に、世代を超えて愛されるキャラクターをデザインしたのが、ゲーム会社「シンソフィア」に所属するアートデ

    『プリパラ』10周年、普遍のキャラはどうつくられた? アートデザイナー・金谷有希子に聞く、創作の裏話
    akihiko810
    akihiko810 2024/06/24
    女の子向けのゲーム・アニメとして高い人気を誇った『プリパラ』
  • 元アイドルが『学マス』のリアルさに驚き、藤田ことねの成長にオンオン泣いてしまった話

    私は出会ってしまった……キラキラのアイドルに。 今回は、5月16日にサービスを開始したスマートフォン用ゲームアプリ『学園アイドルマスター』(通称:学マス)をご紹介します! 「アイドルマスター」シリーズの6年ぶりとなる最新作であり、アイドル育成校である"初星学園"を舞台に高等部アイドル科の生徒をプロデュースしていくという内容。ひよっこな彼女たちと共に頑張りながらトップアイドルを目指し奮闘していく青春ゲームです。 目標は定期公演"初(HAJIME)"に出演すること。成績上位者のみが立つことを許されているステージだそうな。なんだか大変そう…。 ゲームをインストールして開始して即感じたことは、ハイクオリティであり、キラキラとしていてみずみずしい。 キラキラとした青春のにおい。ゲームでありながらもアニメやドラマにも似た雰囲気を感じました。風景や色合いがとても素敵で丁寧に作られているなという印象。

    元アイドルが『学マス』のリアルさに驚き、藤田ことねの成長にオンオン泣いてしまった話
  • 宮台真司×荘子it「テック時代の恋愛論」 濱口竜介監督作『偶然と想像』をめぐって

    最新作『悪は存在しない』が絶賛公開中の濱口竜介監督。そんな濱口監督の過去作の中でも傑作と名高いのが、2021年12月に公開され、第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した『偶然と想像』だ。そんな作について、社会学者・宮台真司とDos Monosの荘子itが対談。濱口竜介作品を観続けてきた2人は、『偶然と想像』に何を見出したのか。 「あるある系」の媚びを越えたもの 『偶然と想像』©2021 NEOPA/fictive 荘子it:僕は2012年に18歳で日大学芸術学部映画学科監督コースに進学して、結局その後ドロップアウトしてラッパーになったのですが、大学1年生の頃にある出会いがありまして。今はなき映画館「オーディトリウム渋谷」で、「濱口、濱口、濱口」っていうキャッチコピーとともに若手監督・濱口竜介の特集上映をしていたんです。「濱口竜介って誰それ?」状態のまま観に行った

    宮台真司×荘子it「テック時代の恋愛論」 濱口竜介監督作『偶然と想像』をめぐって
  • 小説編集者の仕事とはなにか? 京極夏彦や森博嗣のデビューを世に問うた編集者・唐木厚インタビュー

    小説編集者の仕事とはなにか?』(星海社)は、1990年より講談社ノベルスの編集を担当し、京極夏彦や森博嗣のデビュー、メフィスト賞の立ち上げに携わった唐木厚が、自らの経験や編集術を語った内容を構成したものである。主にかかわってきたミステリ小説について、編集という仕事について、彼はどのように考えてきたのだろうか。(円堂都司昭/5月29日取材・構成) 唐木厚『小説編集者の仕事とはなにか?』(星海社) ――唐木さんは1988年に講談社に入社されましたが、京都大学在学中はアイドル研究会に所属し、アイドル雑誌の編集者になりたくて出版社を目指したそうですね。アイドルのどんなところを研究していたんですか。 唐木:僕は、楽曲研究とかにはあまり興味がなくて、イベント会場にどんなタイプの人がきているかとか、ファンに関心があったんです。1980年代の終わりごろから握手会の現場がどんどん面白くなってきて、そんな状

    小説編集者の仕事とはなにか? 京極夏彦や森博嗣のデビューを世に問うた編集者・唐木厚インタビュー