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ブックマーク / premium.kai-you.net (69)

  • 『チェンソーマン』と現代のヒーロー像 「少年ジャンプ+」編集者・林士平 Vo.1

    「いまが黄金期」といわれるほどに、新たなヒット作を生み出し続けている「週刊少年ジャンプ」。同誌において連載初挑戦ながらも新たな看板作品となりつつある『チェンソーマン』(藤本タツキ)や、コミックス累計600万部を突破し、「このマンガがすごい!!2020」など数々の賞を受賞する「少年ジャンプ+」の大人気作品『SPY×FAMILY』(遠藤達哉)などヒット作を担当する漫画編集者が林士平だ。 月刊誌「ジャンプSQ.」の編集で『青の祓魔師』や『この音とまれ!』『怪物事変』『カッコカワイイ宣言!』『貧乏神が!』といった数々の人気作を立ち上げたことに加え、“鬼才”藤本タツキ氏を見出し、遠藤達哉とは作でのヒットに至るまで10年以上共に作品をつくり続けてきた。新人発掘の領域でも多くの功績を残している漫画編集者だ。 今回は、少年漫画誌を牽引する「週刊少年ジャンプ」の新時代の一翼を担う編集者・林に、『チェンソー

    『チェンソーマン』と現代のヒーロー像 「少年ジャンプ+」編集者・林士平 Vo.1
  • 漢 a.k.a. GAMI 出所後インタビュー「俺がリアルにこだわるのは、助かるための武器だから」

    ラッパーの漢 a.k.a. GAMI(MC漢)が2020年5月2日、乾燥大麻を所持したとして東京都新宿区の自身が代表を務める鎖カフェ(9sari café)近くで逮捕された。 デビュー当時からハスラー(イリーガルな商売をする人の総称)を標榜し、新宿のリアルストリート系ラッパーとして知名度を上げ、曲の中でも度々大麻や犯罪を想起させる表現を繰り返してきた。 テレビ朝日のMCバトル番組『フリースタイルダンジョン』の初代モンスターとしても知られ、放送でもコンプラ発言を連発、サグラッパーよろしく対戦相手を圧倒するスリリングなバトルは、番組の見所のひとつでもあった。 それだけ過激な表現を続けてきたMC漢だったが、実は薬物で逮捕されたことは一度もなく、界隈では「何か裏があって捕まらないのではないか?」と都市伝説のような噂も広まっているほどだった。 そんな彼がこのコロナ禍になって逮捕。しかも大麻だけではな

    漢 a.k.a. GAMI 出所後インタビュー「俺がリアルにこだわるのは、助かるための武器だから」
  • ラノベのお姉さん/大衆文芸の妹──「ライト文芸」誕生とその歩み

    ここ数年、「ライト文芸」と呼ばれるジャンルが、頭角を現している。 書店では「ライト文芸」「キャラクター文芸」「ライトノベル文芸」と言い方はまだ定まっていないが、ひっくるめて言えばキャラクターを主体にした“ライトノベル以上大衆小説未満”な立ち位置にいる小説のジャンルのことである。 中高生をターゲットにしたライトノベルは卒業したけれど、お堅い大衆小説もまだがっつり読みにくい。そんな人たちに向けて、キャラクターをビジュアライズし分かりやすく感情移入できるようにした小説群……それがライト文芸というジャンルだと、筆者は考えている。 そこで稿では、そんなライト文芸がどうして生まれたかと、現在どのようになっているかについて記していきたいと思う。 文:羽海野渉=太田祥暉(TARKUS) 編集:新見直 目次ライト文芸勃発前夜メディアワークス文庫の創刊へ一般文芸のライトノベル化ライトミステリのヒットもう一つ

    ラノベのお姉さん/大衆文芸の妹──「ライト文芸」誕生とその歩み
  • フランスで育まれた“日本式” バンド・デシネ出身作家が憧れ吸収した漫画表現

    海外にまで広まり、評価を得る日文化──「MANGA」。 あらゆる文化のグローバル化が加速する激動の時代にあって、フランスの漫画表現「バンド・デシネ」にルーツに持ち、今では日漫画スタイルで作品を発表する『ラディアン』の著者であるトニー・ヴァレントに、その価値を問う。 「MANGA」はもう、日の専売特許ではなくなりつつある。 確かに日漫画は世界的にみても、類まれな数字を持っている。『ONE PIECE』や『こち亀』はギネス記録を持っているし、海外イベントで日作品のコスプレをしているファンがテレビで報道されることも多い。 そして世界中に熱狂的なファンがいれば、その影響は広がり、作品が研究され、日漫画スタイルを身に着けるクリエイターが世界中から登場するのも自然の流れ。 『週刊少年ジャンプ』で連載されている『Dr.STONE』の作画を担当する韓国出身の作家・Boichi氏のように

    フランスで育まれた“日本式” バンド・デシネ出身作家が憧れ吸収した漫画表現
  • 真の「野﨑まど」インタビュー 読む劇薬の本音

    「ー読む劇薬ー」こと、異能の小説家・野﨑まど。 デビュー作『[映] アムリタ』から『2』までのメディアワークス文庫から刊行された一連の6作品の壮大なギミックで読者を驚愕させ、SF小説『know』や『ファンタジスタドール イヴ』でSF好きを唸らせた。 そして近年では、原作を務めた劇場アニメ『HELLO WORLD』や、自身初のTVアニメ化作品『バビロン』で日を震撼させた鬼才。 過去にその正体に迫るべく開催した担当編集者座談会(関連記事)では、次々明かされる野﨑まどの奇想天外っぷり、最後は伏せ字が飛び交うカオスな内容になってしまい、NG知らずのKAI-YOUだが野﨑まどにしてやられる形になってしまった。 いつの日かリベンジをと夢見てきた編集部が、ついに相対した野﨑まど。果たして目の前の人物は物なのか。真偽を判断すべく、編集部はイタリアより極秘ルートで入手した魔道具『嘘を感知すると伸びる木の

    真の「野﨑まど」インタビュー 読む劇薬の本音
    akihiko810
    akihiko810 2020/05/29
    「ー読む劇薬ー」こと、異能の小説家・野﨑まど。 デビュー作『[映] アムリタ』から
  • “観る幻覚剤”と話題 Netflixアニメ『ミッドナイト・ゴスペル』は何がヤバいのか?

    自分のことだけを考えている時、君は自分しか寝るスペースの無い小さな部屋にいる。自分の考えから離れると、大きな家に引っ越せる。 (そうすると)人を招き入れられる。君も他の人も入れる広さだ。『ミッドナイト・ゴスペル』第6話より 4月10日。 こうも毎日コロナの影響で自宅に篭もっていると、日に日に自室の壁が全方位から押し迫ってくるような感覚に陥る。 最初は意気込んで始めた自宅での筋トレも長続きせず、余計なことを考えてしまう。“余計なこと”というのは、“どうでもいいこと”よりも少々厄介だ。 ”余計なこと”から解放されるために、瞑想初心者を音声でガイドしてくれる巷で人気のアプリを使って、瞑想にでも挑戦してみた。普段は雑に扱っている身体という容れ物をいたわり、頭は冴えきって最高の感覚だったが、これも3日で飽きてしまった。禅の道は険しい。 ダークウェブで活況を呈する「インスタント禅」なら堪え性のない筆者

    “観る幻覚剤”と話題 Netflixアニメ『ミッドナイト・ゴスペル』は何がヤバいのか?
    akihiko810
    akihiko810 2020/05/20
    薬物中毒の専門家から冤罪をかけられた元死刑囚まで、様々なゲストが“インタビュー“を受ける本作。 実在の人気ポッドキャストの音声をもとに制作されている。
  • 99人に無視されても、1人に刺さればいい

    石川香織さんによる青春バンド漫画『ロッキンユー!!!』は、一見荒削りながらも読むものの心を鷲掴みにする迫力ある表現と、現役のバンドマンたちを唸らせるほどの繊細な心理描写で、CDからサブスク、ライブハウスからYouTubeへと音楽の在り方が大きな変革を遂げる現代において、漫画という切り口からオルタナティブロックを鳴らす傑作である。 読み切り版が投稿されるとTwitterで大反響を呼び、集英社のWebコミック媒体「少年ジャンプ+」で連載が開始され、瞬く間に人気作品の一つとなった。 作中でも主人公たちがバンド「春の感傷」を結成し、実在する10代のバンド登竜門的イベント「未確認フェスティバル」を勝ち上がるという盛り上がりを見せるなか、2019年4月に突如として連載が終了してしまう。 不可解にして突然の終焉で波紋を起こしたが、人は「今後は個人で続きを描く」と発言し、実際に先日行われた漫画展示即売会

    99人に無視されても、1人に刺さればいい
  • 米ジャズプレーヤーが解き明かす“J-POP”の正体、音楽的アイデンティティ

    グラミー賞ノミネート経験もある第一線のジャズミュージシャンであり、日のポップカルチャーの熱いファンでもあるパトリック・バートレイJr.はJ-POPの音楽的な特徴を誰よりも鋭く、かつ愛情を持って分析できるミュージシャンの一人だ。 数々の大物ミュージシャンとステージを共にする一方、自らが主宰するプロジェクト「J-MUSIC Ensemble」では多くのJ-POPやアニソン、ゲーム・ミュージックの楽曲を自らアレンジし演奏している彼。 幼い頃からの音楽の英才教育、そしてジャズミュージシャンとしての素養をもとに、J-POPやアニソンの成り立ちをさまざまな角度から分析してきた。 そこでKAI-YOUでは来日したパトリックのロングインタビューを実施。彼自身の生い立ちとアニメ愛をじっくり語ってもらった。 こちらでは、日音楽の持つユニークな特徴をパトリックに解き明かしてもらう。 淡谷のり子や坂九から

    米ジャズプレーヤーが解き明かす“J-POP”の正体、音楽的アイデンティティ
    akihiko810
    akihiko810 2020/04/07
    グラミー賞ノミネート経験もある第一線のジャズミュージシャンであり、日本のポップカルチャーの熱いファンでもあるパトリック・バートレイJr
  • Vol.2 ITと出版の違い 「なろう」が特別で居続ける理由

    小説家になろう」の読み手が増大したのは2009年のリニューアルと、書き手の意識が変化した2011年の『魔法科高校の劣等生』『ログ・ホライズン』の書籍化が契機の一つだと、運営会社であるヒナプロジェクトの平井さんは言う。 これらの出来事を経て「小説家になろう」は閲覧数、登録作品数ともに日最大級の小説投稿サイトとなった。 それも書き手は作品を、読み手も感想やコメントを自由に書き込めるオープンな場だ。人々が集まり、言葉を交わす以上、トラブルを招く可能性は否めない。これまで例を見ないほど膨大なユーザーや作品を抱えながら、サイトを無事運営するにあたって、スタッフたちはどのような指針をもって臨んだのだろうか。 また近年「小説家になろう」のユーザーの間では、実装されているランキングやアクセス解析が書き手同士の競争心を過剰に煽っているのではないかという指摘もある。 実際、閲覧数を気にするあまり、作品を未

    Vol.2 ITと出版の違い 「なろう」が特別で居続ける理由