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ブックマーク / bokutachi.hatenadiary.jp (3)

  • 現代歌人ファイルその67・大村陽子 - トナカイ語研究日誌

    大村陽子は1956年生まれ。1987年「形成」入会。1991年に「さびしい男この指とまれ」で第2回歌壇賞を受賞し、1993年に第1歌集「砂はこぼれて」を刊行した。 大村の歌の特徴は、きらめくような詩的センスの中に巧みに毒を混ぜてくるところにある。世界を見る視点がつねにどこか歪みを持っている。決して世界を肯定しない。そんな態度が見え隠れする。 パラソルをさして見てゐる海面の無数の擦過傷のかがやき ここに来て触れてと誘ふ地下鉄のレールはほそき銀のくちなは 処女が着るために売られてゐるやうなガラスケースの白いブラウス 誰にでもこの腹を貸してあげますとコインロッカーが並んでをりぬ ランニングシャツを脱ぎゆく少年のアクセサリーのやうなる乳首 ひろげたるフォトグラフィーの砂漠から砂がわが膝にこぼれはじめぬ 少年の睫毛ひき抜く手応へを知りたし花の蘂(しべ)をひき抜く なきわめくツクツクボウシつくづくとわ

    現代歌人ファイルその67・大村陽子 - トナカイ語研究日誌
    akihiko810
    akihiko810 2017/05/08
    1993年に第1歌集「砂はこぼれて」
  • 現代歌人ファイルその59・岡崎裕美子 - トナカイ語研究日誌

    岡崎裕美子は1976年生まれ。日大学芸術学部文芸学科卒業。1999年に「未来」に入会し、岡井隆に師事。2002年に「八月の桃」で未来賞次席となり、2005年に第一歌集「発芽」を刊行した。岡崎の歌でまず目を引くのはやはり大胆な性愛の歌であろう。 羽根なんか生えてないのに吾を撫で「広げてごらん」とやさしげに言う したあとの朝日はだるい 自転車に撤去予告の赤紙は揺れ 二時間で脱がされるのに着てしまうワンピースかな電車が青い 泣きそうなわたくしのためベッドではいつもあなたが海のまねする Yの字の我の宇宙を見せている 立ったままする快楽がある しかし性愛の歌といっても、愛のよろこびもなければ過激さもない。あるのはただひたすらに乾いていてけだるい、作業のような性である。「したあとの朝日はだるい」と歌うとき、真にだるいのは朝日ではなく「した」行為であることはなんとなく感受できる。そして気づくのが、性を

    現代歌人ファイルその59・岡崎裕美子 - トナカイ語研究日誌
    akihiko810
    akihiko810 2016/04/12
    したあとの朝日はだるい 自転車に撤去予告の赤紙は揺れ
  • トナカイ語研究日誌

    「角川短歌」4月号に連載エッセイ「ぼくは散文が書けない」掲載。今回のタイトルは「『大は小を兼ねる』って世界の把握が雑だろ」。 「短歌研究」4月号に「なぜ『歌人さん』という芸名なのか 枡野浩一の現在地」を寄稿。 3月16日の北海道新聞に「札幌零景」掲載。今回は元ボウリング場の電器店が舞台。 短歌 2024年4月号 [雑誌] 雑誌『短歌』 角川文化振興財団 Amazon 短歌研究2024年4月号 作者:(株)短歌研究社 短歌研究社 Amazon 道新文化センター千歳で4月から短歌講座やります。 毎月2・4日曜の14:00-15:30です。イオン千歳店内に入居しています。 doshin-cc.com 北海道新聞「札幌零景」第6回が掲載です。 www.hokkaido-np.co.jp 北海道新聞2/17に「札幌零景」掲載。テーマは「ニセ時計台と空き地」。 北海道新聞の連載「札幌モノローグ紀行」は

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