プレイステーションvsセガサターンの次世代ゲーム機戦争。最も白熱した戦いの舞台裏を、セガ現役社員の奥成洋輔さんが語る。
ソニーの「プレイステーション」とセガの「セガサターン」による「次世代ゲーム機戦争」がついに決着。敗北を喫したセガサターンはその道をドリームキャストへゆずることになった。その日を迎えたとき、セガサターンはセガに、セガファンにいったい何を残したのか? 現役セガ社員の奥成洋輔さんの執筆で当時をふり返る本連載、ついに最終回。 セガハードで初の国内500万台を達成したセガサターンは、前年末の大作RPGラッシュ後、1998年に入ってからも強力なタイトルが続々とリリースされた。チュンソフトの完全新作サウンドノベル『街』、シリーズ3作目にしてRPGとなった『AZEL ~パンツァードラグーンRPG~』、ソニックチームの新作3Dアクション『バーニングレンジャー』。 さらに『センチメンタルグラフティ』『Piaキャロットへようこそ!!』に『EVE The Lost One』といった人気美少女アドベンチャー、その他
日本のゲーム史において、世代が変わるたびに何度も行われてきた家庭用ゲーム機のシェア争い。中でもソニーの「プレイステーション」とセガの「セガサターン」による争いは「次世代ゲーム機戦争」と呼ばれ、最も白熱した戦いが繰り広げられた。この連載では、長年独自ハードを開発・販売し、業界をけん引してきたセガにあえて焦点を当て、当時の状況をふり返ってみたい。執筆をお願いしたのは、この2ハードが発売された1994年にセガへ入社した、現役セガ社員の奥成洋輔さんだ。現場ではどんな思いで戦争を戦ってきたのか!? 全5回に渡ってお届けする。 僕が大学を卒業しセガに入社したのは、今から30年近く前となる1994年。あの「次世代ゲーム機戦争」の開戦した年だ。この年の年末は、ソニーが初めて家庭用TVゲーム機に参戦した初代「プレイステーション」が発売され、そしてその10日ほど前に、セガは6番目の家庭用TVゲーム機「セガサタ
ZINE(ジン)は何度か訪れたブームを経て、少しずつ市民権を獲得しつつある。ZINEとは簡単に言えば「個人が作る少部数の小冊子」のことで、リトルプレスや同人誌と呼ばれることもある。その特徴はセルフパブリッシング(自費出版)であり、それゆえ個人が作る自由度の高さと言えるかもしれない。商業出版に比べて影響力や利益を期待することはむずかしい中、なぜ作る人が増えているのか? ZINEとはいったい何なのか? ZINEの専門店、MOUNT ZINEを運営する合同会社マウントの櫻井史樹さんに話を聞いた。すると、創作活動の新しい価値観が浮かび上がってきた。
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