シャトレーゼは山梨県甲府市を発祥とし、これまでは都市郊外を中心に店舗を展開してきた。メニューはケーキをはじめとする洋菓子のほか、アイス、和菓子、ピザ、ワインなど400種類を超える。目を見張るのはその安さだ。年間500万個を販売する人気No.1ケーキ「スペシャル苺ショート」は300円(+税、以下同じ)、爆発的ヒットを記録したアイス「チョコバッキー」は1本60円だ。 品質にも自信を持っている。「バスク風チーズケーキ」などコンビニスイーツはたびたび話題になり、専門店を脅かしているといわれるが、シャトレーゼは「コンビニは競合相手ではない」(広報)と言い切る。なぜそこまで安くておいしいのか。 コストをそぎ落とした独自のサプライチェーン その理由は、「ファーム・ファクトリー」と呼ばれる同社独自のサプライチェーンにある。 山梨県の白州工場を拠点に、素材の調達から生産、配送、そして直売店舗での販売までを自