『本は死なない』の第六章「神経生物学からみた読書」より。 食事が人を作るように、読書も人を作る。それは明白なのだから、電子書籍の登場によって読書の形態が変われば、私たちの脳の配線や仕組みも変わっていく。 この辺りの話は『プルーストとイカ』や『ネット・バカ』に詳しいので、興味ある方はご一読ください。 私は『ハイブリッド読書術』の中で、「情報摂取」という言葉を使い「栄養摂取」と対比づけました。ふだんどんな情報を、どのように摂取しているかによって、その人の価値観や平均的な思考というのは変わっていくものです。 紙の本と電子書籍も同じものではないのですから、やがて私たちの認識もまた変わっていくでしょう。それがどのような変化はまだまだわかりませんが、きっとソーシャル的な要素が絡んでくるはずです。 それがうまく機能すれば、高校の授業で「議論」を学ばなくても、ごく当たり前のように__人格攻撃を抜きにした_