いじめられた少年がいる。そんな少年はどうするか、法を守ろうとする。人道から外れないようにする。アホらしくても守らないわけにはいかない。ヤツらと同レベルになってしまうからだ。過剰に嫌うあまり生活に支障が出てきて、弱者と呼ばれるような立場に追いやられるので好ましくない状態なのは確かなのだけど、このルサンチマンを内包するネガティブな、言ってしまえば歪んだ精神は努力だけで矯正できるものではない。時間が必要なのだ。かといって時間だけでもだめ。 自分が歩いていける結論に達するまで悩めばいいとは思うが、歩けることと歩くことは別の問題で、それは歩けるようになるための時間をかけすぎると歩けなくなってしまうこともあるということ。けれど急かすと逆に割り切る時期が遅くなってしまうようにも思う。悩むということを自己の中に持っている限り、いつかその結論は出るのだ。信頼を寄せている相手でもない限り押し付けるような激励は