研究テーマ|認知症|久山町研究|九州大学大学院 医学研究院 (kyushu-u.ac.jp) これまでに認知症発症との関連が報告された栄養素と関連する食事パターンを縮小ランク回帰法により検討すると、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、淡色野菜、藻類、牛乳・乳製品の摂取量が多く、米の摂取量が少ないという食事パターンが抽出された。この食事パターンには、果物・果物ジュース、芋類、魚の摂取量が多く、酒の摂取量が少ないという傾向も認められた。次にこの食事パターンをスコア化し、追跡調査において食事パターンスコアと認知症発症との関係を検討した結果、この食事パターンの傾向が強い群ほど全認知症の発症リスクは有意に低下した。この有意な傾向はVaDおよびAD発症でも観察された。 減らすと良い食品となった米を単品で見ると、その摂取量と認知症発症との間に明らかな関連は認めなかった。一定の摂取カロリーの中で、米(ごはん)の摂