W3C Library Linked Data Incubator Group のMLで最近再燃した情報リソースと非情報リソースの区別の話です。 私は以前からなんとも納得していなかったのですが、これを期に自分の頭の中を整理してみました。 1. 情報リソースと非情報リソースの区別の必要性 情報リソースと非情報リソースの違いというのは、記述対象が本質的に非情報リソース(Webの外にあるもの)であるとき問題になる。URLをURIに概念的に拡張したとき、URIはWeb上にある情報(Webページ)すなわち情報リソース以外も指せるようになった。例えばある実際に実世界に置かれているセンサーがひとつのURIをもつことができる。このこと自体はWebの自然の拡張である。 しかし、情報リソースと非情報リソースは扱いが違うはずである。情報リソースはWebにあるものがその全てであって、それ以上でもそれ以下でもない。