本州と北海道を結ぶ「青函トンネル」の劣化が深刻な状況になっています。その要因として海底トンネルならではの過酷な環境があるようです。 「青函トンネルの機能保全」を継続して実施へ 本州と北海道を結ぶ唯一の陸路「青函トンネル」の劣化が深刻な状況になっています。国交省は2024年度予算の概算要求へ、昨年度に引き続き「青函トンネルの機能保全」に関する費用を盛り込みました。 拡大画像 青函トンネルを通る北海道新幹線(画像:写真AC)。 青函トンネルは1988年に開通した日本最長の海底トンネルです。当初から新幹線を走行させることを想定して建設されており、2016年3月の北海道新幹線開業後は、新幹線と貨物列車が線路を共用しています。列車が走行する「本坑」のほか、換気や排水、保守作業を担う「先進導坑」と「作業坑」で構成されており、延長は54kmにおよびます。 トンネルは鉄道・運輸機構が保有し、JR北海道が管
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