A WARSHIP is like a city-sprawling, vital, crowded with purposeful men and women- 軍艦はまるでひとつの都市だ。無秩序に区画が連なり、男たち女たちがきびきびと、せせこましく立ち働いている。そんな艦内には、あなたを友達や隣人ではなく、獲物としか見ない輩もいる。都市の暗闇がそうであるように。 スティーヴ・ストーヴィは25歳を迎えるや海軍入りした。世界を見てまわりたかったからだ。ミサイルフリゲート艦ゲイリーで通信兵を務めた最初の1年半は「人生最高の日々」だった。 1999年9月後半、ストーヴィの乗艦はハワイへと航行していた。“タイガークルーズ”という海軍の慣行で、展開終了を間近に控えた水兵の家族が艦に乗り込み、最後の行程を共にするのだ。ディズニー・チャンネルの同行取材番組のように、対空兵器や対艦兵器を水兵がどう扱い、