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ブックマーク / science.srad.jp (14)

  • トンボは静的な姿勢制御のメカニズムを利用して「とんぼ返り」するという研究成果 | スラド サイエンス

    トンボが飛行中に素早く方向を変える「とんぼ返り」は、体の形状から得られる静的な姿勢制御のメカニズムによるものだという研究成果をインペリアルカレッジロンドンの研究チームが発表した(Imperial Newsの記事、 論文、 SlashGearの記事、 動画)。 空中における動物の姿勢制御に関する研究は、ネコやアリなど飛行しない動物が主な対象となっており、これらの動物は落下時に体の軸を中心として横方向に回転(ロール)する。飛行する動物で研究されているハナアブも同様だが、トンボは縦方向に回転(ピッチ)することで姿勢制御を行う。 この仕組みを調べるため研究グループは20匹のタイリクアカネ(Sympetrum striolatum)に小さな磁石とモーショントラッキング用のマーカーを取り付け、磁力によりプラットフォームに貼り付けてからさまざまな角度で落下させてモーションキャプチャーとハイスピードカメラ

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    alcus 2021/02/15
  • 厚さ制限のないレターパックプラス、容積を大きくしたいならピローボックス型が最強 | スラド サイエンス

    嵩のある郵送物を安価に送る手段として人気のあるレターパック。そのうち赤い線の入ったレターパックプラスの場合は、折り方を変更して形状変更してもOKだということなので、どの形状が一番容積が大きくなるのか理論値を探し求めた人がいるようだ。それを行った三谷 純さんのツイートによれば、結論はマクドナルドの容器などでも多用されているピローボックス型が最強だったとのこと(三谷 純さんのツイート、Togetter)。 同氏の計算によれば、円形にしたときの体積は4033立方センチメートル、長方形の箱状にした場合は3561立方センチメートル、菱形にした場合は3555立方センチメートルなのに対してピローボックス型は4290立方センチメートルの体積になったとのこと。なお青い方のレターパックライトは厚さ30mmの制限があるので、最大で2067立方センチメートルにするのが限界である模様。

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    alcus 2020/11/30
  • 都内保育園の給食で食中毒。原因は「ヒスタミン」 | スラド サイエンス

    東京都墨田区内の保育園で11日、給べた園児28人が腕や顔に一時間ほど発疹などの症状が出る中毒があったという(東京都福祉保健局、産経新聞、FNNプライムオンライン、ハフポスト)。 原因は給に出されたきつねうどんのスープに含まれていた「ヒスタミン」だそう。ヒスタミンに起因する中毒は、マグロやカツオなどの赤身魚などを適切な温度管理で調理しないと生成されることがあるという。今回は市販のだしパックをメーカーの推奨時間は10分間であるのに対して、給の調理業者が45分間煮ていたことからヒスタミンが過剰に出てしまった可能性もあるようだ。なお東京都では原因がだしパックの煮すぎだとは明言していない。 J-CASTニュースの取材に東京都福祉保健局の品監視課が応じた内容によると、 「通常中毒の原因になる魚のメニューが、今回の給にはありません。そこで、だしパックに魚が原材料で使われているので、原

  • 聞きたい音だけを選択して聞ける「聴力自在化」技術が開発中 | スラド サイエンス

    北海道大学と神戸大学の研究者が、外界音から聞きたい音だけを聞けるという「聴力自在化技術」なるものを開発しているそうだ(ITmedia NEWSの記事、 論文: PDF)。 この技術を使うと外界音の周波数を操作して変換した音をスピーカーで出力することにより、これまで聞こえなかった音を聞いたり、逆に不要な音だけを取り除けるという。想定している用途としては、高周波のスイッチングノイズを検出することで動作音の静かな電気自動車やハイブリッド車の接近に気付けるようにする、工場機械が異常時に出す超音波領域の音を検出してトラブルを防ぐ、ガス等の気体が漏れるときに生じる超音波領域に異音を発見するといった一種の補聴器的な用途が考えられているようだ。 人間は特定の音声を選択的に聴取できるが、この研究は人間の聴力で聞こえにくい・聞こえない音声を聞こえるようにしたり、習熟の必要な特定周波数の識別を可能にしたりするデ

  • 中国の衛星利用測位システム「北斗」、最後の衛星打ち上げ成功。システムを完成させる | スラド サイエンス

    Anonymous Coward曰く、 中国が23日午前9時43分、中国GPS「北斗」で使用する人工衛星の打ち上げと軌道投入に成功した。北斗を構成する衛星の最後の1台となり、これによって「北斗」のシステムは完成を迎えることになる。 北斗は55基の衛星で構成され、その中から35基を使用して運用する。これは米国のGPSの31基を上回っており、また精度についても民用でも最高で10センチ単位での計測が提供可能であるようだ。 北斗を使った位置サービスもすでに提供しており、中国が主導して周辺国家と進めている国土開発計画「一帯一路」関連のインフラ工事に使われているという。またファーウェイやシャオミ製の通信端末約300機種も北斗に対応している。北斗の完成は中国の持つ宇宙とテクノロジーへの野心実現のための重要な一歩になる(日経新聞、Bloomberg、Slashdot)。

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    alcus 2020/06/29
  • 東大や理研の研究者らが可搬性のストロンチウム光格子時計を開発、これによってスカイツリー展望台では時間が速く進んでいることを確認 | スラド サイエンス

    地上から450メートルの位置にある東京スカイツリーの展望台は、時間が地上よりも1日あたり10億分の4秒早く進むという観測結果が発表された(共同通信、東京大学の発表、Nature Photonics掲載論文)。 理化学研究所の高将男専任研究員と東京大学の香取秀俊教授らが島津製作所と共同で開発した、超高精度な可搬型ストロンチウム光格子時計によって計測を行なった結果得られたもの。この光格子時計は10の-18乗の精度で時間を測定できるもので、レーザー分配器およびレーザーボックス2台、時計分光用真空槽で構成されている(東京大学による解説記事)。この光格子時計を2組用意し、東京スカイツリーの展望台と地上階にそれぞれ設置して測定を行なった。 なお、従来の原子時計(10の-16乗精度のもの)では数日間測定を継続してやっと10メートルの高低差による時間の遅れを観測できる程度だったそうだ。

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    alcus 2020/04/09
  • ウミガメが海洋プラスチックごみに付着した微生物や藻類の匂いを食べ物の匂いと誤認している可能性 | スラド サイエンス

    ウミガメが海洋プラスチックごみをべてしまう原因として、付着した微生物や藻類の匂いをべ物の匂いと誤認してしまう可能性を示す研究成果が発表された(論文、 ノースカロライナ大学のニュース記事、 Ars Technicaの記事)。 ウミガメが海洋プラスチックごみをべる原因としては、プラスチック製の袋の外見がクラゲに似ているため餌と誤認するという仮説もあるが、餌と誤認しそうもない外見のプラスチックごみをべたウミガメが発見されることもある。一方、ウミガメがべ物の匂いやジメチルスルフィドといった空気中の臭気物質を検知できることが過去の研究で確認されている。 今回の研究では生後約5か月のアカウミガメ15匹それぞれに対し、(a)脱イオン水、(b)ウミガメの餌、(c)清浄なプラスチック、(d)バイオフィルムの付着したプラスチック の匂いをランダムな順序で水槽上部の空間に送り、反応を確認している。その

  • 東京上空の測位衛星の数は中国の「北斗」が圧倒的に多い | スラド サイエンス

    東京の上空にある測位衛星の数は、日の「みちびき」が4基、EUの「Galileo」が5基、ロシアの「GLONASS」が6基、GPSが9基なのに対し、中国の「北斗」は19基にも上るという(日経ビジネス)。 北斗は2011年に試験運用を開始(過去記事)し、2013年に正式運用を開始した。その後、2018年にはサービスエリアを世界全体に拡大している(PC Watchの2018年の記事)。 こういった測位衛星では意図的に誤差のある情報を送信することで測位精度を落とすことができるため、中国の衛星測位サービスの台頭を懸念する声もあるが、スマートフォンなど昨今の測位衛星を利用する機器は複数の測位衛星を利用するようになっており、少なくとも民生分野では特に差し迫った危機があるわけではないようだ。

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    alcus 2019/10/28
  • Sum of three cubes問題、42に対して解かれる | スラド サイエンス

    qfwfq曰く、 整数kに対してx^3+y^3+z^3=kとなる整数x、y、zを求める(あるいは存在しないことを証明する)という問題を「Sum of three cubes」問題と言う。 100以下のkに対してほとんどは1954年に提起されてまもなく解決していたが、33と42についてだけは未解決だった。33について解かれたのも今年になってのことだが、先日とうとう42についても次のような解が発見された(ブリストル大学の発表)。 -80538738812075974^3 + 80435758145817515^3 + 12602123297335631^3 = 42 探索には分散コンピューティングソフトウェア「BOINC」が使われたが、プロジェクトを主導したBristol大のプレスリリースではBOINCをSF小説「銀河ヒッチハイク・ガイド」の「Deep Thought」になぞらえている。

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    alcus 2019/09/13
  • 心地よい匂いで喫煙に対する渇望が緩和されるとの研究結果 | スラド サイエンス

    心地よいと感じる匂いの嗅覚刺激(OC)により、喫煙に対する渇望が緩和されるとの研究結果が発表された(プレスリリース、 論文: PDF、 SlashGearの記事)。 論文の筆頭執筆者は20年前にも同様の研究を行っているが、過去の研究で使用しなかったタバコに関連するOCを追加することやOCによる効果の持続性を調べること、自伝的記憶との関連を確かめること、同じOCを繰り返すことで効果が低下しないかどうかを調べることなどが今回の研究の目的だという。 被験者は実験時点で1日に10~30の喫煙を少なくとも12か月以上続けており、電子タバコやニコチンパッチといった紙巻きタバコ以外のニコチン製品を使用していないこと、今後30日間に禁煙したり喫煙数を減らしたりすることを考えてないことなどの条件で選ばれた18歳~55歳の232名(女性107名、男性125名)。2日にわたって行われる実験セッション前8時間

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    alcus 2019/04/22
  • 新たなtypoスタイル「Mis-paste」 | スラド サイエンス

    タイプミスによる誤字脱字は「typo」などと呼ばれるが、新種のtypoとして間違った画像を貼り付けてしまう「Mis-paste(誤ペースト)」にも注意が必要とする記事がNature誌に掲載されている。科学者は論文の発表前に誤字やデータの間違いなどをチェックするが、最近では画像の「Mis-paste」にも気を配るべきとのこと(nature.comの記事)。 実際にこのようなミスがあった例として、9月にnature.comで先行公開されたCell Research誌の論文を挙げている。これはNew ScientistやThe Scientistといった科学系Webメディアや/.Jなどでも紹介されたが、Discover誌のブログ記事に付けられたコメントでミスが発覚、著者が確認して訂正されることとなった。 記事では結論として「画像もテキストと同じくらい重要だ。コピペの際には注意しよう」とまとめてい

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    alcus 2019/03/14
  • 面白い素数はたくさんある | スラド サイエンス

    517桁の素数「11111111111111111111111111111111111111111111111155555555555555555555555555555555555555555555511551111555111155511111551555555555551551111155115515551551555155551555511555555555115515555551155155515515551555515555151555555515155111555511551111555111155555155551551555551551551555555115515555551551555551555515551555155515515555551155155555515551555515555155551515555155155555511551555555155515

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    alcus 2018/07/20
  • 細菌を利用した自己修復コンクリート、実用化へ | スラド サイエンス

    自己修復機能を持つコンクリートが格的に市場に投入されるようだ(日経新聞)。 コンクリートでは劣化やひび割れが発生することが知られており、特にひび割れは発生すると中に入っている鉄筋の劣化に繋がるため大きな問題となっている。そのため、細菌を使ってコンクリートに自己修復機能を持たせる研究が進んでいるそうだ(Yahoo!ニュース)。 たとえばオランダ・デルフト工科大による研究では、最大幅1mmまでのひびを自己修復できるという。これはあらかじめコンクリートに休眠状態にした細菌を混ぜておき、ヒビができて細菌に水と酸素が供給されると細菌が活動を開始して自己修復を行う、といったものだという(日経xTECH)。

  • 陸にぶつからずにまっすぐ進める最長の海上ルート、水に落ちずにまっすぐ進める最長の地上ルート | スラド サイエンス

    海上を陸地にぶつかることなくまっすぐ航行できる最長ルートと、地上を海や湖沼に落ちることなくまっすぐ走行できる最長ルートについて、United Technologies Research Center IrelandのRohan Chabukswar氏とIBM Research IndiaのKushal Mukherjee氏が分枝限定法を用いて算出している(論文アブストラクト、 SlashGearの記事、 MIT Technology Reviewの記事)。 最長の直線海上ルートはパキスタンを出発してアフリカ大陸とマダガスカルの間を抜け、アフリカ大陸と南アメリカ大陸の南側を通って太平洋を北西に進み、カムチャツカ半島に至る。角距離288度35分23秒、距離32,089.7kmの大圏コースだ。このルートは2012年にRedditユーザーのkepleronlyknows氏がsubreddit「Ma

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    alcus 2018/05/08
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