東京電力が公開した社内テレビ会議の映像。画像中央上に2011年3月15日に東電本店へ乗り込んだ菅直人前首相、右上に福島第1原発の緊急時対策本部が映っている。映像の一部にぼかしが入っている=東京電力提供 6日に東京電力が公表した東日本大震災直後の社内テレビ会議映像。首相官邸と足並みをそろえないまま泥縄で第1原発事故の対応に臨み、事態を悪化させていった状況をビジュアルに映し出した(肩書はいずれも当時)。 【動画:東電が編集・発表した、原発事故発生後のテレビ会議映像】 「まあ、とにかくよく怒るんだよね。説明すると『どういう根拠なんだ! それで何かあっても大丈夫だと言えるのか』と、散々ぎゃあぎゃあ言うわけですよ」(昨年3月12日午後11時ごろ)。音声付き映像は、官邸との連絡役、武黒一郎フェローの菅直人首相に対する愚痴から始まる。官邸と東電のそごが、事故直後から生まれていたことが裏付けられた。