6月16日、J1リーグ戦が再開した。ベガルタ仙台はコンサドーレ札幌に4−1と快勝し首位をキープしている。東日本大震災から1年3カ月、今も継続的な被災地支援活動を行うとともに、被災地の「希望の光」となることを目指してきたベガルタ仙台は、昨シーズン以上にサッカーの質を向上させ、快進撃を続けている。被災地支援を通じ、逆に被災地の方々から支えられていることを実感した選手たちは、そのパワーをピッチで存分に表現している。 ■堅守速攻から攻撃力を向上させ、首位を快走するベガルタ 16日の第14節・札幌戦。この日もユアテックスタジアム仙台(以下ユアスタ)にはベガルタサポーターの笑顔が溢れていた。前半は札幌の守備陣が集中しており、なかなかゴールを奪えなかったが、30分過ぎから猛攻を仕掛けたベガルタは、アディショナルタイムに昨シーズンに加入してからいまだユアスタでゴールを決めていなかった柳沢敦のゴールで先制。