3月4日、独立行政法人 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センター(DHRC)は、日本科学未来館みらいCANホールにて「人間・情報・機械の新地平」をテーマにシンポジウムを開催した。人間と工学システムをつなぐ「人間の計算モデル」を研究することによって、どのような新しい研究開発や産業応用が可能になるか、人間工学,情報工学,機械工学の視点から議論することが目的。当日はDHRCの研究者3名による成果発表のほか、招待講演やパネルディスカッションがおこなわれた。研究室公開と合わせてレポートする。 はじめにDHRCチーム長の栗山繁氏がセンターの概要を交えながらシンポジウムの趣旨を述べた。2001年に発足したDHRCは人間の機構・運動、生理・反応、認知・心理的なコンピュータモデルを築く研究開発を行なっており、人間の体型データベース、人間適合型の製品設計法、ヒューマンエラー解析、日常行動の科学と子供