「みずすましさんの「圏論メモ」への注釈集」にて もうひとつのエントリー「関数型言語Haskellとの関係」についても、できれば間をおかずに(後で)コメントしたいと思いますが…… という予定に従います。が、文言を追って注釈を加えるのではなくて、もっと一般的/雑駁<ざっぱく>なオシャベリをすることにします。うん、実に雑駁。 圏は、集合と写像からなるとは限らない もう一度強調しますが、「圏の対象=集合、圏の射=写像」という認識はやめたほうがいいですよ。確かに、対象が集合(+構造)であり、射が写像である実例は多いのですが、すべてがそういうわけではありません。僕の「はじめての圏論」シリーズを眺めてもらえれば、「対象が集合、射が写像」である例を避けているのがわかるでしょう。実際: しりとりの圏: 対象は文字、射は文字列 行列の圏: 対象は非負整数、射は行列 圏としてのモノイド: 対象は何でもいい(ひと