今回から何回かに分けて、MySQLのユーザー認証について説明します。今回はまず、「接続元ホスト名」、「ユーザー」、「パスワード」がどこに保管され、どのような順番で評価されるかを見ていきましょう。 今回のデモンストレーション環境はあえて「匿名ユーザー」を有効にしておくために、MySQL 5.6をyumリポジトリーからインストールしたものになっています。各バージョンのyum版, rpm版の構成の違いは第10回 yum, rpmインストールにおけるMySQL 5.6とMySQL 5.7の違いを参考にしてください。 筆者がCentOS 6.6上で今回の環境を作るために実行したコマンドは以下の通りです。 $ sudo yum install -y http://dev.mysql.com/get/mysql57-community-release-el6-7.noarch.rpm $