京都大iPS細胞研究所(CiRA、山中伸弥所長)は23日、再生医療用iPS細胞の一部について、大学や企業などへの提供を停止すると発表した。誤った試薬を使って作製した可能性があり、安全性についてリスクを否定できないとしている。 問題があったのは、赤ちゃんのへその緒の血液(臍帯血〈さいたいけつ〉)から作ったiPS細胞。昨年8月以降、13機関の23プロジェクトに出荷していた。CiRAは提供先の具体名は明らかにしていないが、大半が患者には直接使わない研究用。ただ患者に使う目的での提供もあり、取材によると、大阪大のグループの角膜移植の臨床研究が、1年ほど遅れる見通しだという。 会見したCiRAによると、i…
![iPS細胞の提供、一部停止 誤った試薬使用か 京大:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/45702c29aca26e6f58b798fe4dfd3fec1f773d10/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20170123003661_comm.jpg)