8月23日、「経済成長と財政健全化に関する研究報告書」の中間整理の取りまとめを内閣府に指示した与謝野経財相は、経済成長や物価上昇で財政が健全化するというのは「俗論」だと述べた。2009年3月撮影(2011年 ロイター/Stephen Hird) [東京 23日 ロイター] 内閣府は23日、「経済成長と財政健全化に関する研究報告書」の中間整理をまとめた。一部与党などが主張するインフレによる財政健全化策に対し、物価上昇は歳出も増加させるため財政収支が改善するとは限らないと反論。 取りまとめを指示した与謝野馨経済財政担当相も、経済成長や物価上昇で財政が健全化するというのは「俗論」だと断じ、「霊感商法のようなものはだめ」と強く非難した。 与謝野経財相が7月に取りまとめを指示した報告書は、名目成長率と税収の関係を示す「税収弾性値」が2000年以降の平均で4程度だとする指摘に対し、分母である成長率がゼ