【モスクワ共同】米国が中距離核戦力(INF)廃棄条約の破棄に動き米ロシア関係が悪化する中、ロシアが日ロ平和条約交渉で「日米同盟は脅威で、日ロ関係改善の障害だ」と態度を硬化させていることが2日、分かった。複数の日ロ関係筋が明らかにした。日本の「外交の基軸」である日米同盟への危機感を深めており、平和条約交渉はさらに難航、北方領土の帰属を巡る具体的な協議には入れていない。 日ロ関係筋は、INF廃棄条約の破棄の動きに伴いロシア側が「日ロ関係にとり、日米同盟そのものが大きなマイナス要因だ」と説明。経済制裁などロシアに敵対する米国の行動に日本は同調しないよう求めた。