著者:日本聖書協会出版社:日本聖書協会装丁:単行本(2448ページ)発売日:2018-12-10 ISBN-10:4820213423 ISBN-13:978-4820213420 日本語の文体創造への途上31年ぶりに聖書が訳し直された。これまでの「新共同訳」が今回の「聖書協会共同訳」に、これから何年もかけて置き換えられていくことになる。 「共同」とはカトリックとプロテスタントが協力したという意味。≪朗読にふさわしい、格調高く美しい日本語訳≫(帯)とある。期待して手に取る。 まず目につくのは、本文の下に引用が付けてあること。海外の聖書では常識だが、従来は引用がないものが大半だった。改善された。「別訳」が本文の各所に注記してあるのもよい。 気になる点。創世記冒頭≪神の霊が水の面(おもて)を動いていた≫の箇所。最近の英語聖書は霊でなく、風とか息吹と訳すものも多い。旧約聖書に「聖霊」を読み込むの