2020年3月5日のブックマーク (1件)

  • 『戦争に隠された「震度7」〈新装版〉: 1944東南海地震・1945三河地震』(吉川弘文館) - 著者:木村 玲欧 - 荻上 チキによる書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:木村 玲欧出版社:吉川弘文館装丁:単行(202ページ)発売日:2020-01-31 ISBN-10:4642083758 ISBN-13:978-4642083751 教訓の継承を阻む報道規制1944年の東南海地震、45年の三河地震。いずれも震度7相当の大きな揺れに襲われ、津波も発生し、多くの犠牲者を出した大災害だ。戦時下の日。物資が少ない中での支援・復旧は容易ではなかった。だが、さらなる問題が被災地を襲う。この二つの災害は、政府及び報道機関によって「隠された」のだ。 死者・行方不明者がそれぞれ千人を超える大災害。だがいずれの場合も、翌日の新聞では「被害微小」と、事実と異なる報道がなされた。政府も報道機関も、被害状況は把握していた。にもかかわらず、戦力低下が国民や外国に知られることを恐れ、検閲の徹底を優先したのだ。 事前検閲が励行され、被害に関する数値は留保された。被害程度は局地

    『戦争に隠された「震度7」〈新装版〉: 1944東南海地震・1945三河地震』(吉川弘文館) - 著者:木村 玲欧 - 荻上 チキによる書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    amieparfum
    amieparfum 2020/03/05
    「報道規制は、支援や復旧を遅らせるばかりでない。活字化が禁止されることで、証言や教訓を次世代に残す試みをも阻害するのだ。」