歓迎すべきことではないが、国内の経済格差は広がっている。「一億総中流」と言われた時代は過去のものになった。クルマは高価な耐久消費財だ。普通の人にとっては家に次ぐ高額なもので、結構な金食い虫だ。だからだんだんと小さいクルマで済ませる人が増えている。 しかも家ほどには耐久年数が長くない。それを少しでも長く使おうとする動きも加速している。一般財団法人自動車検査登録情報協会が公開している資料によれば、2014年のデータでは軽を除く普通車の平均使用年数は12.97年となっている。この算出方法では、初登録年度ごとに前年からの減少台数(登録抹消)を調べ、これを平均している。一時抹消なども含むため、抹消されたクルマが再登録される場合などもあって、完全に正確な数字とは言えないが、一応の信ぴょう性が持てる数字である。 データの推移を、記録が残っている1976年から10年おきに見ていくと、7.05年(1676年