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ブックマーク / www.webdice.jp (56)

  • 原発事故後のチェルノブイリと福島の少女の交流を描く『なのはな』 - webDICE

    3.11後、いち早く原発事故後の福島を題材にし、各方面で話題となった表題作「なのはな」を含む萩尾望都の最新作品集『なのはな』が3月7日に発売された。表題作の他、「プルート夫人」、「雨の夜-ウラノス伯爵-」、「サロメ20××」、「なのはな」の後日談を描いた描き下ろし「なのはな ―幻想『銀河鉄道の夜』」が収録されている。いずれも、3.11以降でなければ、描かれなかったはずの作品だ。 原発事故により、突然、住み慣れた土地を汚されてしまった人々の行き場のない悲しみや怒りが癒されることはあるのだろうか。「なのはな」では、原発事故後に一変し、異常な状態が日常となった生活が淡々と描かれている。物語の鍵となるのは菜の花。主人公のナホは、チェルノブイリでは、土壌の汚染を除去するために植物が植えられているのだと知る。 ナホはチェルノブイリに住む少女の夢を繰り返し見る。言葉のわからない彼女との夢の中での交流を描

    原発事故後のチェルノブイリと福島の少女の交流を描く『なのはな』 - webDICE
    amiyoshida
    amiyoshida 2012/03/28
    書きました。
  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』34回 こんなにも、胸が痛むのはどうしてだろう。さそうあきら「さよなら群青」 - webDICE

    (c)さそうあきら 2009/「さよなら群青」(新潮社) きらめくような黄金の時間はいつかは終わるのだ。いずれ別れがやってくる。そんなこと、知っている。大人なら、とうに経験していることだ。 さよなら群青。この美しい言葉の連なりに胸が痛むのは、やがて訪れる別れを連想させてしまうからだろう。ページをめくり、物語に没頭していても、ふとしたきっかけで、この言葉が頭を過ぎる。いずれこの楽しいひと時は、終わってしまうのだと思うと、同時に切なさがこみ上げてくる。 さて、このタイトル「さよなら群青」とは、何を指すのだろうか。誰かとの別れ? 子ども時代の終わり? それともその全て? 明確な答えはまだ、明かされてはおらず想像は広がるばかり。 そんな終わりの季節を予感させる、さそうあきらの「さよなら群青」とは一体、どんな作品なのだろうか? (c)さそうあきら 2009/「さよなら群青」(新潮社)1巻より ■あら

    『マンガ漂流者(ドリフター)』34回 こんなにも、胸が痛むのはどうしてだろう。さそうあきら「さよなら群青」 - webDICE
  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』33回 特集と未収録作の発売を記念して今回はやまだ紫を特集! - webDICE

    左)「性悪」(小学館クリエイティブ発行/小学館発売)と「樹のうえでがみている」(思潮社) 05年5月に急逝したやまだ紫の刊行ラッシュが続いている。小学館からやまだ紫選集として「性悪」、「ゆらりうす色」、「しんきらり」3冊が発売。長らく手に入りづらい状態だった作品の復刊はうれしい。また、『現代詩手帖』(思潮社)3月号では、48ページにわたり「やまだ紫の世界」とした特集が組まれている。同じく思潮社からは、詩画集「樹のうえでがみている」が未収録作も含め発売された。 この連載でもやまだ紫を取り上げ、大きな反響がありました。 43ページにわたり徹底特集! 著作一覧・略年譜といった資料的価値の高いリストも 『現代詩手帖』2010年3月号(思潮社) 批評でもマンガでもなく、詩のがやまだ紫を特集する。やまだ紫らしくて、とてもいいなと思ったのだった。 夫で『ガロ』編集者でもあった白取千夏雄と詩人の

    『マンガ漂流者(ドリフター)』33回 特集と未収録作の発売を記念して今回はやまだ紫を特集! - webDICE
  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』のイベント「マン語り」!『クッキングパパ』について熱く語った夜……! - webDICE

    吉田アミ(左)と時代屋店長・中村賢治 ■「マン語り-MANGATARI-」がはじまるまで 2010年2月21日、「マン語り-MANGATARI-」なるイベントが荻窪ベルベットサンにて行われた。記念すべき第一回は講談社『モーニング』にて、25年わたって長期連載中のうえやまとち先生の「クッキングパパ」について、私・吉田アミと中村賢治(※1)が、その魅力を語りまくった。この機会に「クッキングパパ」とは何かを紹介しておかねば!というわけで、今回の『マンガ漂流者』は特別編として、イベントレポート&「クッキングパパ」を緊急特集します! ※1)中村賢治。1983年生まれ。と中古CD&ゲームなどのお店「時代屋」の店長。網羅的に大量のマンガを読み込む毎日。また、サックス奏者として、2005年から格的に活動を開始し、フリージャズバンドReal BlueやEli、N.K.G、fleder mouseなどで活

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  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』32回 「オッス!トン子ちゃん」の発売を記念して、トン子の魅力に迫る!(後編) - webDICE

    「オッス!トン子ちゃん」2巻カラーグラビアより ■前回までのあらすじ 前編の『マンガ漂流者(ドリフター)』31回では、トン子誕生までの軌跡を追った。しかし、その後、「トン子座談会番外編」を読み、Ustreamを聞いたところ、「トン子誕生は1998年」であるとの情報が!「タナカカツキのタナカタナ夫DVD」(2005年/アップリンク)に掲載されている内容から1999年と書いたのだが、事実はもはや分からないというかそんなことを書いたとしてもまったく無意味!なにしろ「トン子」は、マンガ雑誌に連載し、単行化という通常の手順を踏んでいないイリーガルな作品のため、作者の発言が絶対なのだ。このような活動の掴みどころのなさが批評を遠ざけ、言葉で説明することなんて不可能なんじゃないかと途方に暮れる。タナカカツキは、おしゃべりが大好きだ。(ホームーページ、Ustream、デジオなど自前のメディアで、自ら的確な

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  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』31回 「オッス!トン子ちゃん」の発売を記念して、トン子の魅力に迫る!(前編) - webDICE

    「オッス!トン子ちゃん」(ポプラ社) 2002年に扶桑社よりコミックス全1巻が発売。昨年12月には、続編となる描き下ろしを含め、全3巻としてポプラ社より発売された「オッス!トン子ちゃん」。ついに完結した「オッス!トン子ちゃん」の発売を記念して、トン子の魅力に迫る! ■「オッス!トン子ちゃん」とは? 喫茶店のマスターに片思いする少女の話といういかにも70年代の少女マンガにありがちな設定。むろん作画も少女マンガを忠実に模していた。しかし、その内容は、絶対にその時代には描かれることのないものであった。そもそも、主人公の少女・トン子は、決してヒロインとはいえない太っちょキャラだったのだ。 「オッス!トン子ちゃん」全3巻(ポプラ社) ★購入はコチラ それだけではない。岡太郎の作品に感動したトン子が芸術とは何か、己とは何かを問う哲学的なテーマさえも包み込み、最終的にはかつての少女マンガの王道ともいえ

    『マンガ漂流者(ドリフター)』31回 「オッス!トン子ちゃん」の発売を記念して、トン子の魅力に迫る!(前編) - webDICE
  • 1/11渋谷O-WESTはオープンプライス制!rei harakami、相対性理論も参加するマックス・ツンドラ全国ツアー開催 - webDICE

    全7公演のジャパンツアーを敢行するマックス・ツンドラ エレクトロニック・ミュージック界の異端児、マックス・ツンドラの来日公演が2010年1月8日より開催される。今回の 全国ツアーでは、rei harakami、相対性理論、カーネーションなど、各地で彼の音楽と共鳴する多彩なアーティストが出演。さらに1月11日の渋谷O-WEST公演は、オープンプライス制で行われる。このツアーを企画し、自らも出演する岸野雄一氏は、かねてからこの投げ銭制度を導入し、インディペンデントなライヴイベン トを行ってきた。大手チケット・システムを導入せずチケット販売を行っているこの野心的なツアーに先立ち、岸野氏にマックス・ツンドラの魅力、そしてオー プンプライス制ライヴに託す思いを聞いた。 岸野雄一率いるWATTS TOWERS(1/11渋谷出演) 「そもそもオープンプライス制にしたというのは、21世気になって音楽の需要

    1/11渋谷O-WESTはオープンプライス制!rei harakami、相対性理論も参加するマックス・ツンドラ全国ツアー開催 - webDICE
    amiyoshida
    amiyoshida 2010/01/08
    なぜ作り手が生活できているかというと、お客さんがお金を払ってくれているから。評価と報酬という、そのお金の巡りに想像を働かせてもらいたいんですよね」
  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』年始特別番外編『マンガランキングを斬る!』 - webDICE

    「THE BEST MANGA 2010──このマンガを読め!」、「このマンガがすごい!2010」の2大マンガランキング誌が発売された!両誌に執筆する筆者がランキングを斬る! 左)「THE BEST MANGA 2010──このマンガを読め!」(フリースタイル) 右)「このマンガがすごい!2010」(宝島社) 12月15日に「THE BEST MANGA 2010──このマンガを読め!」(フリースタイル)、24日には「このマンガがすごい!2010」(宝島社)の2大マンガランキング誌が発売された。こういったいわゆる「マンガ好きが選んだマンガランキング」と「売り上げランキング」には隔たりがあるのは、何故だろうか。そもそも毎年大量に刊行されているマンガに対して、相対的に評価することなどできるのだろうか。疑問は尽きない。何をどうランキングしたとしても、必ず生まれる不満。刊行されるすべてのマンガを読

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  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』30回 彼女という才能は、まるで彗星のように現れた - webDICE

    デザイナーでもある作者人が装丁を手がけている。市川春子「虫と歌」(講談社)より 『月刊アフタヌーン』(講談社)の主宰する新人賞「2006年夏の四季賞」にて、「虫と歌」で大賞を受賞しデビューした市川春子。彼女の出現はちょっとした事件であった。それほどまでに、デビュー作の非凡さは読者を唸らせたのだ。その後、『月刊アフタヌーン』にて、寡作ながらも作品を発表し続け、今年。3年の月日を経て、処女作品集「虫と歌」が発売されるやいなや一部で熱狂的な支持を得た。なぜ、彼女の作品がそれほどまでに読者を魅了するのか。その魅力を明らかにしていきたい。 身体欠損、欠落した感情。圧倒的に欠けているモノの言葉を聞く 市川春子のテーマはあまりにも一貫している。そのテーマはデビュー作「虫と歌」にすべてが込められていた。 兄と弟と妹が静かに暮らしていた。兄の仕事は新種の昆虫の模型を作ることらしい。その昆虫の模型は何処かで

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  • Reiko.A/東 玲子の日記 三山昇というまんが家 - webDICE

    少し前に、江古田のFlying Teapotでliveをした時、 ちょうど三山のぼるという、 おととし亡くなったまんが家さんの原画の展示を同時開催していた。 恥ずかしながら、私はこの方のことはよく知らなかったのだけど (なんせ、オトメなもんで)、 その名には思い当たるものがあり、 関係者の方に、全部漢字名でまんがを描いていたことはないかと尋ねたのだけど、 たぶんないと思う、という話だった。 でも、<<漫画ゴラク>>にはかかわっていたことがあるかも知れない、という話で、 私の好きな、というか たったひとつしか知らない、 三山昇というまんが家の『飛べない白鳥』という作品は、 成人誌、<<漫画ゴラク>>に載っていた読み切りだったんだよね。 で、今日、部屋の片づけをしてたらその切り抜きが出てきました。 そしたら、驚いたよ、あたしかと思ったよ、この登場人物の女。 なに、この手つき。そして、この顔つき

  • 田口トモロヲ、菊地成孔をゲストに迎える“ロマンチカスペシャル”も─「HARAJUKU PERFORMANCE+2009」 - webDICE

    出演者(上段左から)菊地成孔、横町慶子(ロマンチカ)、田口トモロヲ (下段左から)はむつんサーブ、山崎広太 今年3回目の開催を迎える、ダンス、演劇、映像、アートというジャンル横断型のパフォーマンス・フェスティバル「HARAJUKU PERFORMANCE+2009」。ロマンチカの横町慶子が菊地成孔&田口トモロヲをゲストに迎える“ロマンチカスペシャル公演”と、11組のアーティストがパフォーマンスを披露する“パフォーマンスライブ”が開催される。 “パフォーマンスライブ”に出演するのは、マドンナのワールドツアーにも参加したアニメーションスタイルダンサーの2人組はむつんサーブ、劇作家・演出家の柴幸男、ダンサー・振付家の黒田育世と山崎広太、パフォーマンス集団contact Gonzo、クリエイティブ・ユニットトーチカ、プロジェクトOpen Reel Ensemble、映像作品・舞台を手掛ける生西康典

    田口トモロヲ、菊地成孔をゲストに迎える“ロマンチカスペシャル”も─「HARAJUKU PERFORMANCE+2009」 - webDICE
  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』29回 絵を描く、読む快楽とは?(後編) - webDICE

    左)こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社)上巻・右)こうの史代「この世界の片隅に」下巻より 彼女が描いた絵のことをどうかお願い、いつまでも覚えていおいて 完結と同時に大きな衝撃を与えた『この世界の片隅に』には、戦時下の日に生きた「普通」の人々の暮らしがゆるやかに淡々と描かれている。戦争という非日常が日常になる、異常。その現実の歪みを少女・すずの成長を通し、彼女の目で視る。 ヒロイン・すずとはどんな少女だったのだろうか? こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社)上巻 おちょこちょいでドジっ子。だけど誰よりも絵を描くことが好きなすずは、白紙があればすぐに落書きしてしまう。そんな女の子だ。現在のように豊かではない時代。鉛筆ひとつとってみても満足に手に入れることはできない。それでも彼女は描くことを止めない。物語の中では繰り返し、繰り返し、絵を描くシーンが挿入され、彼女にとって絵を描くことがとて

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  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』28回 絵を描く、読む快楽とは?(前編) - webDICE

    左)入江亜季『乱と灰色の世界』(エンターブレイン)1巻より 右)森薫『乙嫁物語』(エンターブレイン)1巻 ■私たちが絵に魅せられるとき マンガとは、絵だけでもなく、構図だけでもなく、コマ運びだけでなく、物語だけでも、セリフだけでもないのだ。それは分かっている。だけど、やはりその絵に魅せられてしまうことがある。立ち止まって何度も何度も。繰り返し飽くことなく、見詰めてしまう。何気ない一コマ、一シーンに神経を磨り減らすように丹念に描き込まれた線。そうやって、描いてしまう理由は何だろう。描く必要はあるのだろうか?必要?そもそも、必要か不要かで描かれているのだろうか?作者が求める完璧な世界と読者が知りたい世界の差異は?ただ、分かるのはこの絵が好きだということだ。それは絵がもたらす快楽である。「見せたい」作者と「見てしまった」読者。この隔たりは何だろう。そんな風に思うのだ。それに気がついたのは、09年

    『マンガ漂流者(ドリフター)』28回 絵を描く、読む快楽とは?(前編) - webDICE
  • 骰子の眼 - webDICE

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  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』第27回 心地好い私を描く雁須磨子 - webDICE

    左)『いばら・ら・ららばい』(講談社)全1巻書影 右)『いばら・ら・ららばい』 ■かわいい かわいい 女の子たち 「思ったことをすぐ口に出して言ってしまう」「嘘がつけない」「音が顔に出てしまう」 こんな性格のせいで美人でスタイル抜群、誰からも愛されそうなシュッとしたうるわしい顔の24歳の女の子・茨田さんは、不器用で他人とうまくつき合えない。彼女を中心に紡がれるタイプの違う4人の女の子たちのエピソード。 ぴりぴりとするのはこのお話がきれいごとではない女の子たちの音を語っているからだ。『かよちゃんの荷物』で描かれることのなかった影の部分。誰にでもあるマイナスの感情との折り合いをつけ、最後に救いを用意してくれる。紛れもないハッピーエンド!これぞ王道の少女マンガだ。 対人関係がうまくいかないことを悩む茨田さん。彼女のことをよく知ればそこが個性だと愛せるのだけど……。「いばら・ら・ららばい」より

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  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』第26回:マンガソムリエ編vol.4 - webDICE

    「かよちゃんの荷物」(竹書房)1~2巻 以下続刊 9月に「かよちゃんの荷物」と「いばら・ら・ららばい」が同時刊行された雁 須磨子を前後編と2回にわたってプチ特集!影になり日向になり、どちらも同じかがやく野原。そんな雁ワールドをご堪能あれ! ■たのしい たのしい アラサー女子の日常 かよちゃんの日常はゆるゆるふわふわでぬくぬく。女友達とおしゃべりしたり、突然太ったり痩せたり、生理痛に悩まされたり、休日に登山、ときには胸きゅんデートといつも日向にいるみたい。そんな女子のお話なのです。 30歳で独身。彼氏ナシ。ニート。 この要素を聞いて「どよ~ん」とした人は、世に蔓延る「アラサー女子かわいそう」言説に毒されています。そんなあなたは「そもそも30歳越えて女子はねえだろ、女子は」と、続けて毒づくかもしれません。ところがどっこい、かよちゃんは紛れもなく「女子」であり、「かわいそう」じゃあないんです。

    『マンガ漂流者(ドリフター)』第26回:マンガソムリエ編vol.4 - webDICE
  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』第25回:マンガソムリエ編vol.3 - webDICE

    4253172407川口まどか『死と彼女とぼく めぐる』(講談社)1巻より 今回は連載第1回に紹介した川口まどかの『死と彼女とぼく』の新シリーズをフィーチャーします。 ■まさかの“真章”開幕!! 少女マンガ界の『ジョジョ』!? 2009年、「Kiss +(プラス)」3月号からは、新章『死と彼女とぼく めぐる』がスタート。主人公は、優作の母・杏子。物語は彼女を死に追いやった黒い死者との戦いがメインになりそうだ。ある意味、少女ホラーマンガ界の『ジョジョの奇妙な冒険』ともいえる作品。 【関連リンク】 http://www.webdice.jp/dice/detail/1526/ http://www.webdice.jp/dice/detail/1532/ 川口まどか『死と彼女とぼく めぐる』(講談社)1巻 第1回でこんな風に説明していた『死と彼女とぼく めぐる』だが、9月に1巻が発売された。ま

    『マンガ漂流者(ドリフター)』第25回:マンガソムリエ編vol.3 - webDICE
  • 演劇クロスレビュー!新世代劇作家が見る現代の“リアル”とは?サンプル「あの人の世界」に5名様招待! - webDICE

    「家族の肖像」(C)青木司 春と秋を対とするプログラムと位置づけているフェスティバル/トーキョーは、小劇場を牽引する若手の中から松井周に注目し、F/T09春に続いて09秋でも連続して作品を製作する。09春において、松井はドイツの劇作家、マリウス・フォン・マイエンブルグ作「火の顔」を演出し、戯曲に忠実ながらもそこに現代日の皮膚感覚・身体性を現出させた。09秋では、彼が主宰する劇団・サンプルとの共同製作で、満を持しての新作書き下ろし公演を行う。松井の作品は現実と虚構の境界を行き来しながら、様々な価値が相対化された世界に生きる人間の生態を描き、演劇におけるリアリズムを根から問い直し続ける。近作で挑むテーマは、「磁場(=物語)の発生」。「人」と「物語」の関係にこだわり続ける新世代劇作家・演出家が見る現代の“リアル”とは?08年「家族の肖像」が岸田國士戯曲賞最終候補にノミネートされ、今最も注目さ

    演劇クロスレビュー!新世代劇作家が見る現代の“リアル”とは?サンプル「あの人の世界」に5名様招待! - webDICE
  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』第24回:マンガソムリエ編vol.2 - webDICE

    2009年に面白かったマンガ、そこから過去の作品へとリンクすることで、興味の幅を広げます!どのマンガを読もうかな?そんな迷えるマンガファンたちをナビゲートします。 新★感覚少女マンガ奇襲! 円盤(UFO)に乗って(イマドキ?)デビッド・ボウイ似の宇宙人(何で?)マ・メオが地球にやってきた!姉・雪野由紀子(何、そのなげやりな名前)、弟・由紀夫(え?弟の名前までもがなげやりすぎるっ!)の住む家に着地したものの宇宙船は大破。はてさて、はた迷惑な宇宙人マ・メオは宇宙船が直るまで雪野家に居候することになったのだから大変だ!と、ここまで書いただけでも突っ込みどころ満載だというのが伝わったと思う。とにかく、このマンガ、どうにもこうにも変なのである。 片山あやか「Star man スターマン」1巻 まず、設定だ。簡単に説明すれば人間以外の不思議生物が住み着くよくある「居候モノ」である。しかし、このマンガが

    『マンガ漂流者(ドリフター)』第24回:マンガソムリエ編vol.2 - webDICE
  • 『マンガ漂流者(ドリフター)』第23回:マンガソムリエ編vol.1 - webDICE

    芦原妃名子「Piece」1~2巻(小学館) ■はじめに 作家の歩んできた道をたどりながらあっちこっと脱線していくシリーズはタナカカツキ編にて、ひとまず終了!そろそろマンガランキングの季節……。というわけで2009年に面白かったマンガ、そこから過去の作品へとリンクすることで、興味の幅を広げます!次にどのマンガを読もうかな?そんな迷えるマンガファンたちをナビゲートします。 ■芦原妃名子「Piece」1~2巻以下続刊 高校時代のクラスメイト・折口はるかが死んだ。失恋と同時に彼女の訃報を知った主人公・水帆。これまで他人と深く関わることを避けてきた水帆だったが、自分を変えるきっかけとして「はるかの彼氏を探して欲しい」という頼みを引き受けた。能ではなく損得勘定で行動してしまう水帆と対照的に誰とでもすぐに打ち解けてしまう軽薄だが謎の多い男・成海との関係は?目立たない地味な存在だったはずの折口はるかとい

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