「届く表現」の舞台裏では、各界の「成功している表現活動の推進者」にフォーカスしてます。今回は、東日本大震災の犠牲者の鎮魂と復興を願い、東北6祭が一同に会する「東北六魂祭」の題字、テーマ文字を書き続けた書道家の高橋卓也氏に一文字に込めた思いなどをお聞きしました。 東日本大震災は小学校6年生の3月、第1回となる仙台での「東北六魂祭」は、中学1年生の7月でした。このとき、祭りの題字とテーマの「祈」の文字を依頼され、それから毎年、東北六魂祭のテーマの一文字を書いてきました。 その年の一文字を指定されると、文字の意味や開催される県や市の特徴、起きたこととか、さまざまなことを調べます。頭にあったことも加えて、どんな文字の姿にすればよいかを考え抜きました。そうしてイメージをつくってから何百枚と書いてみて、その中から選んだ1点を実際に使ってもらっていました。このやり方は6年間、基本的に変わりませんでしたね