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ブックマーク / blog.tinect.jp (37)

  • コンサルタントやってた時、重要な対人技術として『「ちがう」と言うな』と習った。

    コンサルタントのころ。対人技術を教わった。 様々なものがあったが、その中でも群を抜いて重要な技術の一つは 「会話の時、人の話を否定しない」こと。 具体的には、人に『ちがう』と言ってはいけなかった。 * 若干うろ覚えだが、客先で、こんなことがあった。 プロジェクトで、部門別の目標を立てて、発表してもらった時のことだ。 私:「では、営業部2課の目標の発表をお願いします。」 営業2課:「既存顧客を中心に、前年比10%の売上アップです。」 私はここで、おかしいな、と思った。 先日の経営会議で 「営業2課は、新規開拓を中心にした目標にしてほしい」 との指示があったからだ。 それがなぜか既存顧客中心にすり替わっている。 訂正させなければならない。 が、「その目標、間違ってませんでしょうか?」と否定するのはご法度だ。 私は思案した。 どうすれば担当者を否定せずに済むのだろう。 そこで確認した。 私:「確

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    anakahala 2021/06/08
  • 「テレワークに消極的な会社」を見放す人がめっちゃ増えてる。

    から、「友達の旦那が、最近転職した」という話を聞いた。 そこそこの良い企業に勤めていたと聞いていたし、企業が採用を手控えているこの時期だ。 求職者にとっては転職に不利益になる可能性も高い。 だから「なんでこの時期に?」と聞いた。 するとは「テレワークをやめて、出社に切り替えろと言われたので、会社の方針に呆れて転職したんだって」という。 へえ、そんなことがあるのか、と思い、周りの人にも聞いてみると、確かにそのような理由での転職が増えているようだ。 中には、「この時期に出社を強制するということは、社員とその家族の健康を軽んじている」という方もいた。 そういうことか。 私は合点がいった。 つまり「テレワークに消極的な会社」を見放す人が増えているのだ。 * 東京都の現時点でのテレワークの導入率は、約6割。 今後導入予定の会社と併せると、約75%の会社が、テレワークに意欲的だ。 さらに、通勤時間

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    anakahala 2020/11/14
  • 世界一のコーチですら「素直じゃない人は放っておけばいい」と思っていた。

    最近読み直していて、結構なインパクトがあったがある。 元GoogleCEO、エリック・シュミットが書いた、「1兆ドルコーチ」だ。 「1兆ドルコーチ」とは、シリコンバレーで活躍したビル・キャンベルというコーチのこと。 何を大げさな、と思う方もいるだろうが、「1兆ドル」は決して大げさな表現ではない。 ビル・キャンベルは1兆ドルにも値するコーチだった。いや、1兆ドルは彼が生み出した価値に遠くおよばない。 彼はスティーブ・ジョブズがつぶれかけのアップルを立て直し、時価総額数千億ドルの会社にするのを助けた。ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、エリックがスタートアップだったグーグル(現アルファベット)を時価総額数千億ドルの企業にするのを助けた。これだけでも1兆ドルを大きく超えているが、ビルがアドバイスした企業はほかにも数知れない。 彼がコーチした人たちの名には、元アメリカ副大統領や、スタンフォード大

    世界一のコーチですら「素直じゃない人は放っておけばいい」と思っていた。
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    anakahala 2020/08/21
  • 僕の「友達ランキング」では下位だったO君だけが、僕のために時間をつくってくれた。

    音楽が聴けなくなる日』(宮台真司、永田夏来、かがりはるき著/集英社新書)で、永田夏来さんが、電気グルーヴの石野卓球さんのtweetを紹介していました。 キミたちのほとんどは友達がいないから分からないと思うけど友達って大事だぜ。あと”知り合い”と”友達”は違うよ — Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) April 4, 2019 このtweetは、けっこう話題になったので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか? 僕は「友達」が極めて少ない人間なので、石野卓球さんとピエール瀧さんの「友情」は、すごく羨ましいのです。 いや、「石野基準」でいえば、僕には「友達なんていない」のかもしれません。 「友達」について考えるとき、僕の頭にいつも浮かんでくる記憶があるのです。 小学校5年で、人口30万人くらいの中国地方の街から九州の地方都市に引っ越した僕は、九州で

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    anakahala 2020/07/31
  • 仕事ができる人ほど、できない人に優しく振る舞うのは、マネジメントの定石。

    昔、ある会社の営業MTGで、忘れられないやりとりがあった。 少々詳しく描写すると、出席者は以下の通り。 ・役員(部長) ・リーダー ・メンバー 7名のメンバーの能力は各々、高、高、中、中、中、中、低。 二人ぐらい優秀な人物がいて、一人「できない人」が混ざっているイメージだ。 また、役員とリーダーは切れ者で、部下の報告の論理矛盾やダメな点にはすぐに気づく。 さて、こんな状況で来期の「営業計画」について、MTGが開催された。このMTGの議長はリーダーだ。 リーダーはテキパキと議事を進める。 来期の営業部の方針に始まり、具体的な目標設定、個人の役割など、メンバーへの指示も簡潔でわかりやすい。 ここまではなんの問題もなかった。 だが、今年一年を振り返っての営業報告が始まると、雰囲気が変わった。 無理もない。メンバーの一人ひとりが、自分の過去の実績と、これからの具体的行動を発表しているのだから、緊張

    仕事ができる人ほど、できない人に優しく振る舞うのは、マネジメントの定石。
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    anakahala 2019/02/25
  • 「人格」や「精神論」を中心に据えるマネジメントは稚拙になりがちである。

    「あの人は人格者だからね―」と、皆が言っている。 壇上で演説をする経営者に向けた言葉だ。 ****** とある企業のパーティーでのことだ。 その経営者は先代から継いだ会社を、もう十数年経営しているそうだが、会社の業績は好調、離職率は低く、下手な上場企業よりもはるかに給与も良い。 そして、実績をだしているとあって、その経営者をけなす人物はほとんどいない。オーナー企業であるから、うるさい株主もおらず、経営も非常にやりやすいだろう。 彼は「人格経営」を標榜しており、マネジメントの方針としてそれを採用しているという。私はその「成功者」たる経営者の自身に満ち溢れた表情を見、少し考えた。 「果たして「人格」を中心に据えるマネジメントは、効果があるのだろうか。」 —————— 「成功するビジネスパーソン◯つの法則」と言ったタイトルの記事をよく見かける。 しかし、それらを鵜呑みにはできない。 例えば、「成

    「人格」や「精神論」を中心に据えるマネジメントは稚拙になりがちである。
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    anakahala 2017/06/21
  • 「人に行動させるスキル」に長けていた人の話。

    先日、久しぶりに昔の職場の同僚と会って話をした。 そして、今もその人は同じような仕事、つまり企業向けのコンサルタントをしている。 コンサルタントは一般的に「論理的思考」の素養が重要であると見られるケースが多いだろう。 これはマッキンゼーなどの名を関したのテーマが「ロジカルシンキング」などに偏っているケースが多いからかもしれない。 しかし、現実には現場で最も要求されるのは「相手に行動してもらうスキル」である。 御存知の通り、多くの人は論理では説得されにくい。なぜなら論理による説得は多くの場合、当事者が「ねじ伏せられた」と感じるからだ。 論理はあくまで補助であり、実際には「あなたの言うことだからやってみよう」という、感情よりの意思決定をする人が圧倒的多数である。 したがって「相手に行動してもらうスキル」に長けていなければ、コンサルタントとしての成功はない。 それに卓越していたのが、その人だっ

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    anakahala 2017/03/21
    そうか?
  • 仕事における「価値観」を語るとき、必ず意見が別れる10のこと

    会社はビジョンや理念のような、芯となる価値観を持つべき、とする方は多い。、コミュニケーションや意思決定のためのツールとして便利だからだ。 だがその一方で、その芯となる考え方が形骸化している会社もまた多い。 社員に理念を訪ねても、ぽかんとした顔をされることがどれほど多いか、想像するに難くはない。 なぜ社員は価値観を重要だと感じつつ、一方でそれを無視するのか。 それは「会社が提示する価値観」が彼らの琴線に触れていないからである。 例えば、理念が「誰でも賛成するでしょ」といった、議論の余地がないようなものになっているからである。 例えば「お客様のために誠心誠意仕事をする」という理念があったとしよう。 賭けてもいいが、この理念は誰も見ないし、覚えてもいないだろう。 なぜなら「当たり前」という感覚を皆が持つからだ。 誰もが納得するような、すなわち当たり障りのない理念は、存在しないのと何ら変わりはない

    仕事における「価値観」を語るとき、必ず意見が別れる10のこと
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    anakahala 2016/11/18
  • 「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話

    この記事を読んで、昔塾講師やら家庭教師やらを掛け持ちしていた頃のことを思い出しました。 AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか? これまでのところ、テストを受験した公立中学校生340人のうち、 約5割が、教科書の内容を読み取れておらず、 約2割は、基礎的な読解もできていない ことが明らかになってしまった。 以前Books&Appsさんに寄稿させて頂いた記事でも触れたんですが、塾講師を「出来る子をもっと伸ばす」人と「出来ない子をなるべく救い上げる」人に分けたとしたら、私はもっぱら後者でした。 で、私が塾講師をやっていた頃も、「問題文を読解する」という段階で苦戦する子は何人もいました。 手前みそですが、上記記事からの引用です。 塾講師時代、子どもの「勉強わからない」に対処するうちに学んだこと 国語で印象に残っているのは、「そもそも数行以上の文章を、意味を

    「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話
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    anakahala 2016/11/18
  • なぜ、恫喝と強制をマネジメントに使う会社がいまだに存在するのか、不思議でならない。

    最も不思議な会社は、「恫喝」と「強制」をマネジメントに使う会社だ。 正直、理解に苦しむ。 なぜならば人は恫喝のもとで強制的に動かされると、恐ろしく非効率になるからだ。 ルイ16世の下でカメレオンのような経歴を経験を開始したタレーランは、後に革命政権とナポレオン政権で要職に就き、それから頃合いよく寝返って復古王政の下で尽力し、生涯を終えるのだが、何十年にも及ぶ政治の経験を、こう概括している。 「銃剣でできることは多々あるものの、銃剣というのははなはだ座り心地が悪い」。 たったひとりの聖職者が兵士100人分の働きをすることはよくある。それも、遥かに安く、効果的に。そのうえ、銃剣がどれほど効率的でも、誰かがそれを振るわなければならない。*1 たとえ短期的になにがしかの成果が出たとしても、恫喝したり、人に強制したりする行為は、恐ろしく手間がかかり、継続的な監視が不可欠である。 そしてそんなことばか

    なぜ、恫喝と強制をマネジメントに使う会社がいまだに存在するのか、不思議でならない。
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    anakahala 2016/10/31
  • 中間管理職になって初めて気づくこと。

    「管理職になりたい」という人、「管理職になりたくない」という人、世の中にはいろいろな人がいる。だが、「管理職はどんな気持ちなのか」について考えたことのある人は少ないだろう。 当然だが、管理職の経験者、すなわち人を使う立場になったことのある人は絶対数が少ないし、その中でも更に「真面目に管理職をやり、しかも成果をあげた」という人は更に少ない。 だから管理職については、「実際どうなの?」についての情報が少ない。 そこで、「実際、管理職になって初めて気づくこと」について少し書いてみたい。 一、部下は命令では動かない おそらく、殆どの管理職の方が最初に思うのが、これだろう。部下は決して命令するだけでは動かない。恫喝しても、減俸しても動かない。結局のところ人は、やりたくないことは決してやらない。 「ウチの部下、命令すれば動くよ。物わかりがいいから助かるよ」と呑気なことを言っている管理職も居るが、それは

    中間管理職になって初めて気づくこと。
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    anakahala 2016/10/28
    "「優れた中間管理職」とは、自己犠牲の産物なのだ。"
  • 仕事において「裁量がない」時の精神的負担は、想像するよりも遥かに大きい。

    このメディアの書き手の一人である高須賀さんから、メッセージを頂いた。 高須賀さんは、月200時間以上の超長時間労働を経験されたということだったが「結構がんばれていた」という。 ただしそれは「指示を出す側」という条件付きの場合だった。 それでも指示出し側だったのもあって、結構みんながんばれてましたね。逆に指示出される側のコメディカルは、勤務時間が僕らよりも少なくてもバンバン消えてってましたし。やっぱり裁量の有無は大きいなぁと 私も同様の記憶が数多くある。 例えば、私が新人の時に一番キツイと感じた仕事が、実は「上司・先輩のコンサルタントへの同行」だった。 「上司や先輩のコンサルタントへの同行なんて、任せてればいいからラクじゃない」 という方もいるが、とんでもない。あれは一番負荷が大きい仕事の1つだ。 仕事に慣れておらず、自分だけでは何一つできない状態で、先輩からの指示だけ飛んで来る。 ・議事録

    仕事において「裁量がない」時の精神的負担は、想像するよりも遥かに大きい。
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    anakahala 2016/10/17
  • 時代が変われば、マネジメントの考え方も変わる。

    「部下はほめて伸ばすべきか?叱って伸ばすべきか?」という議論が、つい先日あった。 もちろん様々な意見がある。 50歳以上のベテラン管理職は「叱って伸ばすべき。甘やかすな」と述べた。 逆に、40代の比較的若手の管理職は「褒めて伸ばすべき」という方が多かった。 では、30代の比較的若手の管理職は……というと、彼らは皆、口をそろえて言った。 「褒めてもだめでしょ。」 「叱って伸ばす、が正しいんですか?」 「それもちがう気がします」 「……なんで?」 「褒めるとか、叱るとかは、「なんとなく偉そう」だからです。偉そうな管理職なんて、チームとしてうまく行きませんよ。」 結局、その場では折り合いがつかず、40代以上と、30代は物別れに終わった。 ————————- どう思っただろうか。そして、「どちらが正しい」はあるのだろうか。前提から考えてみる。 40代、50代の管理職の方々に 「なぜ、褒める/叱るが

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    anakahala 2016/06/23
  • 「理念やビジョンがあるから会社がまとまる、なんて大嘘」というコンサルタントの話。

    「会社には、経営理念がある」ということは広く知られているが、「なぜ理念が必要なのか」については意外と知られていない。 いや、正確に言えば「理念がなぜ存在するか」についての当の理由が間違って伝わっている事が多い。 私が「経営理念」について、初めて考えさせられたのは、コンサルタントになって二年目の事だった。 ある、鉄鋼業界出身のコンサルが、印刷会社の社長に「経営理念」について指導していたのを見ていたのだ。 そのコンサルタントは言った。 「社長、この会社の経営理念はなんですか」 「お客様のために、誠意を尽くして商売をする、です。」 コンサルタントはそれを聞き、声を荒げた。 「あのねえ社長。こんな世のため人のため、みたいな、なんとでも取れる経営理念なんて、何の役にも立たないよ。テンプレート通りにつくってるから、会社がダメになるんだよ」 今思えば、相当失礼な言い方だったが、その指摘は的を射ていた。

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    anakahala 2016/04/21
  • 「全力を尽くしますが、成果は保証できません」と言ったら、怒られた。

    知人が営業をやっている。 その知人が、「全力を尽くしますが、成果が出る保証はありません。と言ったら上司に怒られました。」という。 彼は普段、ほとんど愚痴を言わない。だが、この件は腹に据えかねるようだ。 「上司は「絶対成果出します!と聞きたかったらしいんです」 と彼はいう。 私は上司の気持ちを想像した。 「単に意気込みが聞きたかったのでは?」と聞くと、 「絶対なんて、ないですよ。」 と彼は答えた。 少し冷静に考えてみる。この場合、上司の意図は2通りあるだろう。 ひとつは、「全力を尽くすが、結果が出る保証はないです」と言った時よりも「絶対成果出します」と言った時のほうが、成果が実際に上がると、上司が考えている場合。 ふたつ目は、上司が猜疑心の固まりになっており、「絶対成果出します」と言わせないと気がすまない場合だ。 まずひとつ目の話について、彼に振ってみた。 「「絶対成果出します」と言ったほう

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    anakahala 2016/04/18
  • 「ノー残業会社」への道のり

    ある会社で対立があった。内容は、「残業を減らす」というものだった。 「今月から、残業を減らす活動を行います。1日の残業時間は2時間以内にとどめていただき、月の残業時間も25時間以内にして下さい。」 と総務部長が言う。 社員たちは突然の通知に困惑の表情を浮かべた。 ……そんなこと、できるのか? 今の業務量で、残業をやめるとお客さんに迷惑がかかるのでは……? ……仕事が多すぎて、終わらないんですけど。 部長が言う。 「ご協力、お願いします。」 そこで一人の人物が手をあげた。そこそこできる、中堅のYさんだ。 「部長、今の業務量だと、先ほどの目標値をクリアするのはかなり難しいかと思いますが、何か施策でもあるのですか?」 おおお、Yさん、よくぞ言ってくれた。そうだよ、そうだよ、と、皆こころの中で思う。 「勿論だ。一番有効な方法は電源をきることだ。だから、午後8時になったら、うちの会社はすべての電源を

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    anakahala 2016/03/24
    時間決めたらその中で優先順位付けてどうやろうかと考えるもんですよね。
  • 「御社の研修制度は充実していますか?」と質問するような学生は採用しません、という人事の話。

    「最近、「研修制度が充実していますか?」と学生によく聞かれるんですよ。」とある金融機関の人事部の人は言った。 「もしかしたら毎年、この手の話は話題になっているのかもしれませんが、昔よりこの手の質問をする学生が増えている気がします。」 私は聞いた。 「その質問にどう答えているんですか?」 「いや、正直に言えばその質問をする学生はほとんどアウトなんですよね。なので聞き返していますよ。「どんな研修を受けたいんですか?」と。」 「そうなんですか。どんな答えが返ってきますか?」 「簿記とか、英語とか、そういったスキル関係の研修を期待しているひとが多いですね。 そこでもう一度聞くんです。「その研修を社員に受けさせることで、うちにどういったメリットがあるんですか?」と。そうすると、彼らは黙ってしまう。」 「ちょっと厳しくありませんかね。」 「まあ、ちょっと意地悪かなとは思います。でも、そんなことを言って

    「御社の研修制度は充実していますか?」と質問するような学生は採用しません、という人事の話。
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    anakahala 2016/03/17
  • 「忍耐は重要」と教えてくれた経営者の話。

    忍耐は不要、という言説を最近良く見かける。 文脈としては仕事上司などで不意なことがあった時 「つらいならやめちゃえばいいじゃない」 といったように使われることが多いのではないかと思う。 もちろん自分の人生だ。好きにすれば良い。 むしろ「忍耐のない人間は弱い」などとレッテルを貼るのもおかしなことだと思う。何に耐えられるかは、各人各様だからだ。 だが、「忍耐」自体をネガティブなものとして捉えるなら、それは少し早とちりかもしれない。 それは「忍耐」の質がセルフコントロールであり、自分を理性の統制下に置くことであり、感情の奴隷になることを防ぐものだからだ。 そのことを教えてくれた、ある経営者は「忍耐」についての洞察を持っていた。 私は当時、仕事が面白くなく、会社をやめようかどうか迷っていた。 「やりたいこと」と「自分のやれること」のあまりのギャップに失望し、自信が持てない状態だったと言って良

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    anakahala 2016/03/11
  • 「つまらない仕事」をあえて狙って継続しましたよ、という営業の話。

    知人に、いわゆる「できる営業」がいる。彼は3年連続でトップクラスの成果をあげ、何度も社内表彰を受けているほどだ。 なぜ彼はそれほどの成果をあげることができるのか。 彼は、秘訣を聞かれるといつもこのように謙遜する。 「いや、私はそんなに機転のきく方でもないし、学歴もいいわけじゃないのでね…まともに社内で競争しても、多分出世できなかったと思うんです。」 そこで彼は工夫をした。 「なので、私は敢えて「頭のいい人達がやらないこと」をやろうと思いましてね。……いや、たいしたことじゃあないですよ。単純です。「つまらない仕事」をあえて狙って継続する、ってだけなんです。」 だが、つまらない仕事とはなんだろう? 「昔、何かので「営業は手紙を書け」というのを見ましてね、こんなすごい人がいたんだ、と思ってそれをやってみたんです。 確かにみんな、手書きの手紙なら結構読んでくれるんですよ。DMやメールはすぐに捨て

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    anakahala 2016/03/02
  • 仕事のできる人が「ネーミング」に信じられない程こだわる理由。

    前職の上司は、仕事が素晴らしくできた人だった。が、一番私が感嘆したのは、その「ネーミング」に対するこだわりだった。 「いいか、名前は大事だ」 と彼は、繰り返し述べた。 例えば、ある商品開発の会議において、「商品の中身」と「商品の名前」を決めなければならないとする。 会議の時間配分はどの程度だと思うだろうか? 私はせいぜい、中身に8割、名前に2割程度だと思っていた。ところが現実的にはそれは逆だった。なんと、名前に8割、中身には2割の時間しか割かなかった。 極端な事例であり、不合理だと思うだろうか? だがこれは決して不合理なわけではなかった。なぜなら、彼は「ネーミングによって、商品の中身が決まり、人の動きが大きく変わる」ことを理解していたからだ。 仕事は人を動かした人物が大きな成果を収める。彼は質を知っていた。 みうらじゅん、という人物がいる。 「マイブーム」「ゆるキャラ」という独自の言葉を

    仕事のできる人が「ネーミング」に信じられない程こだわる理由。
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    anakahala 2016/02/19