米グーグルが2、6、8月と立て続けに「Gears」の機能を拡張した。Gearsは、Webアプリケーションをオフラインで使うためのブラウザ用プラグイン。オンラインが前提のWebアプリでオフラインとは矛盾するようだが、9月2日に発表したChromeも標準搭載し、注目を集めている。 FirefoxやSafariといった他の最新Webブラウザもオフライン機能をうたう。 地下鉄の車内。ノートパソコンを開き、社内Webメールで急ぎの返信を打っていた。ちょうど駅と駅の間で、うっかりブラウザの「戻る」ボタンをクリックしてしまう。あわてて返信画面の表示を試みるが、通信カードの電波は圏外。「ページに接続できません」の文字が無情に現れるのみだった(写真)。「やれやれ、また初めから書き直しか」―。 同様な経験をしたことはないだろうか。無線LANスポットが増え、電車内での通信サービスが登場するなどモバイル通信環境は
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