ブックマーク / hokusyu.hatenablog.com (16)

  • 和奏はいかにして母の曲を完成しえたか、あるいは「主体」――アニメ「TARI TARI」における"過去の克服"について - 過ぎ去ろうとしない過去

    少し前に「けいおん!内面論争」というものがあった。契機になったのは「けいおん!」には内面がないのではないか、という主張があるブログにてなされたことである。「けいおん!」には「死にゆく私」や「成熟という困難」という、近代的な主体を形成するためには不可欠な要素がない。かのじょたちは死や不安に襲われることもなく、全員いっしょの大学に進学するので「日常の終わり」もない。それはある種の「ユートピア」にすぎず、そこに住む登場人物に内面を認めることはできない。 アニメ「TARI TARI」のヒロイン、和奏は、上の議論に従えば、まさに「死」というものに強く刻印づけられていたヒロインだったといえるだろう。彼女は、ある後悔を伴うかたちで母、まひるを亡くす。彼女にとって、母の記憶は重荷でしかなかった。であるがゆえに、和奏は母の幻影から逃げようと試みる。母を想起させうる音楽をやめ、遺品もなるべく遠ざけようとするの

    和奏はいかにして母の曲を完成しえたか、あるいは「主体」――アニメ「TARI TARI」における"過去の克服"について - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2012/11/17
    TARITARI自体の物語の大枠はけいおん批判派好みの主体形成的ロジックだった気もするが、和奏に関しては前半と後半でのキャラの表情の変化がそうした物語からの開放を表していたかも知れない。
  • 過ぎ去ろうとしない過去-阿片窟で初音ミクを愛でる阿片中毒者たち

    なんとなくアップしてみた。 http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20071025の続きです。 大分日がたってしまって、もう初音ミク論も下火っぽいのですが、前の日記にいろいろとコメントなどを頂きましたので、答えなければいけないと思いました。なんかセンテンスごとにコメントがついてるのですけども、一応アレは元ネタに準拠して(?)、全体でひとまとまりなので、細切れに聞かれても答えるのが難しかったりするのですが、うーむ。 まあ、そもそもなぜアレを書かなければいけなかったか、という理由を説明すると、つまり、初音ミクに対して、「機械のヴォーカルなんてどう考えても人間に対する最大の疎外だろ」という、発せられて当然の問いが、あまりにも無視されすぎている、というのがあったからです。まあ恐らく、「時代の最先端をリードする我々オタク様に投げかけるには、あまりにも古すぎる問いだ」という理由に

    過ぎ去ろうとしない過去-阿片窟で初音ミクを愛でる阿片中毒者たち
    angmar
    angmar 2012/09/10
    過去に高橋氏が「ラッダイト運動か!」と噛み付き、最近5周年話に絡めてありむーが「今はどう思ってんだろう」と呟いていた伝統のエントリだけどなんかまた注目されてんの。
  • 弔いと生政治 - 過ぎ去ろうとしない過去

    関西で行われている反原発デモのひとつに、「葬送デモ」なるものがあるらしい。福島において被曝による被害が近い将来多発するであろうことを、「葬送」という形で可視化し、問題提起を行うというコンセプトのデモのようだ。 このデモについては、ネットを中心に賛否両論が巻き起こっている。批判の中心は、やはりそれが「不謹慎」であるということだ。福島に住んでいる人たちをあたかも棺桶にいれるかのようなデモは、当地の人々を傷つけるのではないか? このような批判に対して、主催の一人であるS氏が応答を行っている。 http://nonuke-savelife.tumblr.com/post/12855881354 この文章でS氏は、葬送デモが不謹慎である可能性、誰かを傷つける可能性があるかといえばあると認めている。しかし、だからといってこの表現はなされるべきではなかったということにはならない。わたしたちは放射能に対し

    弔いと生政治 - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2011/11/17
    結局これは「葬送」という言葉のエキセントリックさ忌避に回収される「感想」と思うけども。その是非はともかくとして/「安全を守る」行為が権威的に働かない方法があるのか。市民団体のガイガーは優しいガイガー?
  • <剥き出しの生>と非常事態 - 過ぎ去ろうとしない過去

    3月11日の夜、菅直人首相は大震災の発生後、初めての首相会見を開いた。わたしはそれをテレビで見ていたのだが、強烈な違和感をもったことを覚えている。会見の内容自体は、震災直後に首相が発するコメントとしては無難なものだったと思う。問題は、その呼びかけ対象である。かれは、終始「国民」ということばを使っていた。「住民」でも「市民」でも、いろいろ選びようがあったはずなのに、である。少なくとも、東北地方に一人の外国人もいないなんてことはありえない。ぼくはそのうち外国人へのフォローがあるのだろうと見ていたのだが、結局最後までかれは、「国民」に呼びかけるのみで、それ以外のことばは一度も用いられなかった。 菅首相のコメントに呼応するかのように、次の日からあらゆるマスメディアでは「国民」あるいは「日」の文字がおどった。東北地方で起きた大震災および津波の被害は、何の留保もなく「(日)国民の危機」と同一視され

    <剥き出しの生>と非常事態 - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2011/06/28
    んまあ、表現規制話のときに、「反対派は自分の主張ばかりして政治的所作が出来てなくてうんたら」とか言っていた人達が同じ陥穽に捕らわれていないといいですねとか。
  • meganeou氏、ksorano氏、egachan氏が関係するあらゆるメディアをボイコットしよう! - 過ぎ去ろうとしない過去

    経緯は*1 http://togetter.com/li/107425 http://togetter.com/li/107776 http://togetter.com/li/107852 http://togetter.com/li/108293 捕捉として 「そらの的あさのニュース 2.3.11」の内容まとめ http://d.hatena.ne.jp/fut573/20110305/1299333484 えがちゃんがfrancesco3氏のtwitter発言を捏造 http://anond.hatelabo.jp/20110304170215 既にご存知の方も多いと思いますが、近日、twitter上で、@meganeou氏が@francesco3氏にたいして名誉毀損に値するような一連の罵倒ツイートを行いました。さらにその後、@ksorano氏が自身の番組「そらの的あさのニュース 2

    meganeou氏、ksorano氏、egachan氏が関係するあらゆるメディアをボイコットしよう! - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2011/03/06
    ↓"ボイコットはマジョリティが発動した際のみに効果が発生"(留保付で)同意、かな…。「あんなサービス利用する奴がバカ」スタンスはバカの壁で自陣を囲っての篭城戦略。今回は相手が明白に劣勢だから効果あるけど
  • 約束された救済――『魔法少女まどか☆マギカ』奪還論 - 過ぎ去ろうとしない過去

    今、魔法少女―変身ヒロインとしての―概念は危機に晒されている。『魔法少女まどか☆マギカ』に群がるキモヲタとサブカル評論家たちは、魔法少女概念を蹂躙し、ずたずたに引き裂こうとしているのだ。それが最終回を迎える4月ごろには既に、この王国には荒れ果てた大地しか残されていないだろう。われわれは簒奪者たちの手から魔法少女概念を救出しなければならない。それも、正しい魔法少女概念を、である。そのためには、『まどか☆マギカ』の正しい批評が必要なのである。それは、政治的な批評でなければいけない。実証主義の良心は認めなければいけない。だが、啓蒙的な実証主義は、悪意に満ちた大衆の前では無力である。かといってわたしは、大衆向きにアレンジされた世俗的な神話体系のひとつであるところの、魔法少女概念の「偽史」を構築しようと欲するものでもない。それは自己欺瞞であり、批評のための批評にすぎない。重要なのは理念であり、理念に

    約束された救済――『魔法少女まどか☆マギカ』奪還論 - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2011/02/24
    (笑)/「契約の対象」言及におけるキュウべえの位置付けの部分のみ、現在の物語読解の補助線になる(一話で「契約前の」QBを追撃してたほむらが、七話で「あれは単に概念の異なる存在」と等閑視した物言い)とだけ
  • あ、はんにちだ! - 過ぎ去ろうとしない過去

    16日に、反中の人たちが参加するデモがあったんだって!ぼくは行かれなかったけど、動画を見たら日の丸がいっぱい立っていてタモさんとか西村眞悟とかがいたから、これは悪いデモでしょ。間違いない。 んで、なんとなんと、そのデモに抗議してシット・インを試みた2人の中国人がいたんだって!かっこいいね! ■中国人2人が尖閣抗議デモを妨害 路上に座り込み、行進を中止させようとする http://alfalfalfa.com/archives/1085961.html 都内で16日、中国による日の領土の「侵略」に抗議する右派系団体主催のデモ行進が行われ、1000人以上が参加した。 日の国旗が都内の公園にはためく中、尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島)付近で起きた漁船衝突で過熱した 領土問題をめぐる2度目の抗議デモが開かれ、参加者らは「日の自由が危ない」「中国の尖閣諸島侵略(を)許

    あ、はんにちだ! - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2010/10/19
    昨日ここの記事http://soulwarden.exblog.jp/12096058/読んでて、公安も大変だなあと思ったのだった。
  • 「発展」と「アフリカ」 - 過ぎ去ろうとしない過去

    アフリカが発展しない理由 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100207 アフリカ(これ自体、あまりにも大雑把なくくりだ)についてはあまりくわしくないのだが、このエントリがダメダメであるのは3秒で分かる。こんなエントリにスターが100個もついて、ブクマも800を越すという情況はあまりにもひどい。 一番問題なのが、「発展」ということばを用いながら、あまりにも無批判に、欧米的な「近代性」原理を自明のものとして扱っていることである。そもそも、「近代」とはさまざまな形象をもった、複雑な概念である。人権概念、集権的な国家システム、資主義的な生産様式、自然科学に基づく合理的な思考様式・・・、これらすべてが「近代」の語には含まれるが、それらは当然ながら一緒くたにできるものにあらず、ある社会におけるそれらの「受容」あるいは「押し付け」のあり方はそれぞれの形象ごとに異なる

    「発展」と「アフリカ」 - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2010/02/09
    いんや、哲学の話でしょこれ。民主主義・資本主義を暗黙とした援助へのNoなのだから。んでまあ、実際に行われているのは御託を越えて一人でも命を救おうとするための民主主義・資本主義の暴力的押し付けなのでは
  • 1月24日における新宿中央公園での事件について - 過ぎ去ろうとしない過去

    ■緊急声明 http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-entry-26.html 1月24日(日曜日)、私たちは、「レイシストを通すな!1.24緊急行動」として在特会のデモへの抗議行動を呼びかけました。すでに報告したように、私たちが呼びかけた新宿南口での抗議行動はひとりの逮捕者を出すことなく終了しました。しかしその後、在特会のデモ解散地点となった新宿中央公園にて、デモ参加者と衝突した人物が逮捕されたという情報を知る事となりました。 この件について、すでに多方面から様々な憶測が流されています。私たちのブログにも、予断と偏見に満ちた無責任なコメントが数多く寄せられています。デモ解散時の現場を直接に目撃していない私たちは、逮捕に関する詳細を把握していません。しかし次のことを言わなければならないと考えています。 それはこの間、ヘイトクライム、ヘイトスピーチ

    1月24日における新宿中央公園での事件について - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2010/01/27
    なるほど、こういうスタンス。
  • 男性の人権はあらかじめ肯定され、女性の人権はあらかじめ蹂躙されている- 過ぎ去ろうとしない過去

    http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/hokusyu/20091203/p1 男はケモノ「だから」予防拘禁すべしなんて一言も述べてないのに、文章のある一部だけを取り上げて「男性への予防拘禁だけしからん!(キリッ」って言っている人たちは何なんでしょうかね。もちろん記事を投稿した時点である程度予想していたことですが。予想していたなら対策しとけよボケという突っ込みが聞こえてきそうですが、無視します。 ところで「予防拘禁」まかりならんというのは当然だと思うし、「予防拘禁」に怒りを燃やすのはたいへん結構なことだと思います。であるならば、そのような人はぜひ、現在、実質的に女性が「予防拘禁」されているという現実、あるいはそのような「予防拘禁」を容認するような言説(「自衛」論)がまかりとおっていることにまず抗議すべきだし、抗議していただきたいですね。 ブクマ

    男性の人権はあらかじめ肯定され、女性の人権はあらかじめ蹂躙されている- 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2009/12/05
    邪気眼だとさ。
  • ハンパな自由民主主義について - hokusyu’s blog

    http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20091006/p1#c1254844558 id:y_arim それならたとえば、「この世にはハンパな自由民主主義国家しか存在しない」という言い方はとらないのか。とらないのならその理由は何か。 たとえば、5という数は2+3や1+4から導き出されるが、2+3や1+4は必ず5になることにかわりはない*1。ここで、2+3のほうが1+4に比べて「より5らしい」ということはできない。また、2+4は6になるのであって、けして5になることはない。2+4は5ではないが「ハンパな5」であるという言い方はせいぜいレトリックとして意味を持ちうるにすぎない。 もし、自由民主主義の理念とヘイトスピーチ規制反対規制が、純粋に法技術的・機械的な関係を持っているとする。だとすれば、自由民主主義ならば必然的にヘイトスピーチが規制されないはずなのだから、逆にいえ

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    angmar
    angmar 2009/10/08
    背理法?なんか混乱の元な気がした>冒頭部/で、頭が悪いんで、他の重み付けはどうあれ「○-○」を理想状態に置くことの矛盾まで結び付けられませんでした。
  • 暴力をいかにして包摂するか - 過ぎ去ろうとしない過去

    暴力の問題を純法律的問題としてのみ捉える考え方が馬鹿げているのは、むしろその考え方こそが、直接的暴力の質的問題を過小評価することにつながるからに他ならない。直接的暴力の形態は様々である。警察が振るう暴力だって、当然ながら直接的暴力と呼べる。では、なぜ今回のtoledさんに振るわれた暴力が問題となるのか?純法律的な答えは、このようなものにならざるをえない――法律でそう決まっているから。かくして、いっさいがっさいの「存在」の形象は問題の中心から切り離され、議論はひどく限定された「当為」の次元で行われる。これは――今や20世紀(初頭)の遺物となった――きわめて素朴な法実証主義といわなければならない。「存在」は「当為」から解放されるが、そのことによって「当為」に縛られる。まさに、あらゆる形象と結びついたさまざまな暴力の区別が、合法的かどうかの区別に還元されてしまうのである。たとえば陵辱ゲームはな

    暴力をいかにして包摂するか - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2009/10/08
    割と多くの人が「直接暴力と構造暴力の同一視」や「西欧国家起因のトートロジー」と読解しうる文章を書いてしまうというのは国語力の不足ではないかなあと思った/"動画を自分でアップする不感症に似てる" 同一視キタ
  • 児童ポルノ法(改正案)はとりあえず廃案になったけど・・・ - 過ぎ去ろうとしない過去

    単純に喜んでいる人が多いのに驚く。 「理性的に」法律の問題を指摘していけばいい派(+「表現の自由に紐をつけるな」派)の人は、今回のお流れが「政局」の助けなしにはありえなかったという現実をもっと重く受け止める必要があるのではないか。 もちろん、反規制派の中にも、奥村弁護士などを含めて自ら児童ポルノによる人権侵害の救済について議論していこうとする人びとがいるし、そうすべきであると思う。 ただ、一部かもしれないけど、従軍慰安婦と規制派を絡めて「プロ市民」罵倒に走ったり、あるいはレイシズムやミソジニー丸出しの反規制論をとなえている人びとは、確かに今回の警察権力の強化と性道徳的締め付けに走った改正案は何とかなるかもしれないけど、もっとソフィスティケートされた「リベラルな」規制論が出てきたときに、今は味方になってくれている市民派の議員さんたちがどう考えるか*1、「戦略的に」考えたことはあるの?と思う。

    児童ポルノ法(改正案)はとりあえず廃案になったけど・・・ - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2009/07/17
    実際のところ、途中からなんでネトウヨ批判に転換してるかよく分からないのよこのエントリ
  • 「制度」の中の倫理 - 過ぎ去ろうとしない過去

    村上春樹がエルサレム賞受賞記念のスピーチで、ガザ攻撃について言及したそうです。 ■村上氏、イスラエル授賞式で講演 「制度が組織的に人を殺す」 http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009021601000122.html 【エルサレム16日共同=長谷川健司】作家の村上春樹さん(60)が15日夜、イスラエルの文学賞「エルサレム賞」の授賞式で記念講演し、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ攻撃に言及した上で「わたしたちを守るはずの制度が組織的に人を殺すことがある」と述べ、一人一人の力で国家や組織の暴走を防ぐよう訴えた。 (・・・) 講演は英語で約15分間行われ、約700人の聴衆が大きな拍手を送った。一方で「政治的な内容で不愉快。イスラエルに賞をもらいに来て批判するのはおかしい」(中年男性)という声も聞かれた。 ■村上春樹さんの講演要旨 http://www.chugo

    「制度」の中の倫理 - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2009/02/20
    エントリは論理ゲームだったけど米欄は面白いな/なぜイスラエルの受賞の場での万雷の拍手状況を取り上げてのみの悲観なんだろ。「拍手の場」より彼のスピーチ自体の方がメッセージ性は強いと思うのだけど
  • 「永遠の嘘」を構成する者 - 過ぎ去ろうとしない過去

    ■「村上春樹」を巡る政治 http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20090217/p1 村上春樹を批判する気はありません。彼は、できる限り倫理的にふるまおうとしたと思います。「リスク」についていえば、さらに踏み込んだ発言・行動を取ったとしても、結局は高い「リスク」を取らない発言・行動は「永遠の嘘」を破壊できないし、「永遠の嘘」を破壊するほどの「リスク」を人が取らなかったとしても、それはけして批判できないでしょう。 問題は、「永遠の嘘」は、騙す者と騙される者・騙されたがる者だけで構成されているわけではないということです。村上春樹は、受賞を拒否してさえも、イスラエルの「寛容さ」によって暖かく迎えられる可能性はありました。その意味において、彼がイスラエルで公然とイスラエルに批判的な講演を行ったことは倫理的でありました。 ところが、嘘を嘘だと言い、自分にできるできる限りの誠

    「永遠の嘘」を構成する者 - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2009/02/17
    いずれにせよ外部から規定されざるを得ないのであれば、そこに自分の意志の存在を表すのは悪いことではないと思うけれども。
  • あのころは加藤智大がいた - 過ぎ去ろうとしない過去

    オタクを叩くマスコミ叩きに余念が無いはてなオタククラスタのみなさん、いかがお過ごしですか。まあ卒業文集引っ掻き回してまで「オタクの」「心の闇」を探し出そうとしたり、両親連れてきて人身御供にしたりするマスコミに怒るっていうのは、正当であると思います。 しかしですね。そのやり口はどうなんでしょう。普通のオタクは良識のある市民であって通り魔などしないだとか、両親は悪くない大人なんだから全責任は容疑者に、とか言ってませんか? ぶっちゃけ、容疑者を切断処理してませんか? いや、今いろいろなところでやたらなされようとしている秋葉原の「神聖化」にそうしたものを感じざるにはいられないのです。 通り魔は「神聖な」秋葉原に「穢れ」をもたらしました。ゆえに、清めなければいけないというものです。 僕は、(通り魔事件のせいで)秋葉原に怖くて行けない感性というのがあまり理解できないのですけど、その真逆、つまり「我々は

    あのころは加藤智大がいた - 過ぎ去ろうとしない過去
    angmar
    angmar 2008/06/13
    うっかり「加藤通り」提案なんてしちゃったせいで本論と無関係の批判集中/「負のカリスマ」化して記憶に留めようとするのって劇場型犯罪者が一番喜ぶ希ガス/秋葉ってあくまで買い物するのに有用な町ってだけだけどな
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