スペインのPanda Softwareは現地時間8月10日,マネー・ロンダリングに加担させようとするメールやWebサイトがここ数カ月急増しているとして注意を呼びかけた。犯罪組織が不正に入手した金銭を“洗浄”するために,高給を“餌”に一般ユーザーの銀行口座(あるいは銀行口座の開設に必要な個人情報)を狙っているという。 同社によると,マネー・ロンダリングに利用されるユーザーは,ネットの俗語(Web slung)で“mule(らば)”と呼ばれているという。犯罪組織(犯罪者)は一般企業などをかたり,メールやWebサイトなどを使って,「技能や経験がなくても高給を得られる仕事がある」として“mule”を募る。 このときターゲットとされるのは,犯罪組織などとは一切かかわりのない一般ユーザーである。万一,“mule”が摘発されたとしても,自分たちには捜査の手が及ばないようにするためだ。 同社のディレクタで