アレキサンダー大王がアケメネス朝ペルシアを征服して以降世界帝国を築き上げる過程で大量の金銀財宝がマケドニアに持ち込まれ発生したインフレが世界最古といわれていますが、スペインが新大陸を植民地化し、マケドニア王国と同様、本国に大量の金銀財宝が持ち込まれ、特に、ボリビアのポトシ銀山が採掘され始めた1545年以降厳しいインフレに見舞われました。 しかし、歴史上、バブルと呼ばれる先駆けはオランダで発生し1637年に崩壊したチューリップバブルでした。1609年にオランダがスペインから事実上の独立を達成しますが、1648年のヴェストファーレン条約で正式に独立する以前にチューリップ価格が暴騰するという奇妙なバブルが発生・崩壊したのです。オランダの経済的な覇権、あるいは金融・経済大国として地位はそれ以降第4次英蘭戦争の1780年ころまで続きます。 1720年の南海泡沫事件がイギリスで発生・崩壊したバブルです