全日本空輸が16日発表した10年度の国内線と国際線合計の利用客数は、グループ全体で前年度比2.3%増の4305万9622人となり、日本航空の4192万3452人を上回った。日航が旧日本エアシステムと経営統合した02年以降初めて、全日空がグループ年間利用客で日航を上回った。 全日空は、東日本大震災の影響で3月は国内線が20.2%減と大幅に減少したものの、年間利用客は0.8%増の3824万6715人。国際線は羽田空港の国際定期便就航に伴うプラス効果などで16.6%増の481万2907人と2ケタ増を確保した。 一方、10年1月に会社更生法の適用を申請した日航は同年4月、国内外合計で45路線の運休を発表。10年度のグループ利用客数は国際線で前年度比19.9%減の858万1144人、国内線も同10.5%減の3334万2308人となった。国際線と国内線の合計では12.6%減だった。 月間ベースでは全日