(CNN) 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、ギリシャの長期国債格付けを、これまでの「B」から世界各国で最も低い「CCC」に3段階引き下げた。 同社は、ギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥る可能性が高まっていると指摘。今後の見通しは「ネガティブ(弱含み)」とした。 同社の格付けではジャマイカ、エクアドル、パキスタン、グレナダ、フィジーが「Bマイナス」となっているが、ギリシャがこれを下回った。エクアドルは1999年と2008年、「B」のアルゼンチンは01年にデフォルトに陥っている。 ギリシャの長期国債は最近、別の米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスでも格下げされ、デフォルトとなる確率が50%に高まったと判定されていた。 ギリシャ財務省はS&Pの格下げについて、欧州中央銀行(ECB)、欧州委員会や国際通貨基金(IMF)との対応協議を無視した判定だと反論した