J2リーグもいよいよ終盤戦の3か月に突入した。 東京ヴェルディは2年連続で昇格を争う位置に突入し、初戦、ツェーゲン金沢とのアウェーマッチをウノ・ゼロで勝利した。 この試合、監督であるミゲル・アンヘル・ロティーナは李栄直の起用を軸にこれまでとは異なるタクティクス、オーガナイズを用いてきた。 試合ごとに周到に準備をし、必要とあらば大胆な布陣変更も行う戦略家ロティーナの真骨頂ともいえる戦い方だ。 残念ながら金沢戦の試みはうまく行かず、大失敗だったと言える代物ではあった。 しかし、この失敗を通すことでロティーナ監督の考え、また氏のような考えでチームを作る際に選手に求められる素養などがより鮮明になったと私は感じた。 本記事ではツエーゲン金沢戦でのロティーナの試合戦術についてまずは考察を行う。 そして、ミゲル・アンヘル・ロティーナによって作られつつあるヴェルディの今後の展望について論を立てていく。 我