フィッシャーの交換方程式(フィッシャーのこうかんほうていしき、英: Fisher's equation of exchange)とは、アメリカ合衆国の経済学者・統計学者であるアーヴィング・フィッシャーが定式化した、古典的な貨幣数量説で貨幣量と物価の関係を表す式である。 解説[編集] フィッシャーの交換方程式は、次の式で表される。 ここで M : 貨幣量 V : 貨幣の取引流通速度 P : 物価 T : 1期間における財・サービスの取引量 である。 この式において、Vは貨幣の流通速度を意味している。VはVelocity(速度)の頭文字で、一定期間における貨幣の使用回数である。例えば、ある経済の貨幣が1000円札一枚しかないと仮定する。期間を1週間とする。このとき、一週間の間にこの1000円札が3回使用された(3回持ち手が替わった)なら、V=3となる[1]。「M:貨幣ストック」のMはMoney