定山渓鉄道、唯一の残存駅舎 かつて札幌市内に定山渓鉄道という私鉄の鉄道路線があった。しかし私が北海道を旅するようになった頃、既に廃線となっていて、鉄道に興味を持ち色々な本に触れている内に、それとなく知ったという程度だった。 定山渓鉄道の東札幌駅‐定山渓間が廃止されたのは1969年(昭和44年)の11月1日だ。しかし、廃線から半世紀近く経とうとしているが、石切山駅の駅舎は驚くべき事に現存しているという。石山振興会館として集会所みたいに使われて、また石山商店街振興組合の事務所になっているという。嬉しい事に管理人の許可を得れば内部も見学が可能との事。これは是非見てみたいものだ。 廃線後も佇む木造駅舎 札幌市営地下鉄南北線の終点、真駒内駅からじょうてつバスの12番の路線に乗った。「じょうてつ」はその名の通り、かつて定山渓鉄道線を運行していた会社で、鉄道路線廃線後も、社名にその痕跡を留めている。人口